VAIO PhoneでWindows 10 Mobileのビジネス向け機能を試してみたEnterprise IT Kaleidoscope(3/4 ページ)

» 2016年06月06日 07時30分 公開
[山本雅史ITmedia]

動かしてみた実感は?

 ただし、アプリは全画面で表示されるため、Windows 10のUWP(Universal Windows Platform)アプリのように、ウィンドウ単位で表示されるわけではない。Windows 10のタブレットモードで動かしているのと、同じような状況だ。

 若干戸惑ったのは、アプリを切り替える際に、画面下に表示されているタスクバーを使うことだろう。また、アプリには閉じるボタンや最大化//最小化表示のボタンがなく、PCのWindows 10に慣れているユーザーにとっては少し操作を戸惑うことになる。

Edgeブラウザも大画面で使いやすい。ワイヤレス接続のため、若干画面表示が遅れることがあった
Windows 10と同じようにタスクビューも用意されている

 Excelはスマートフォンとは思えないほどの使い勝手だ。バンドルしているOfficeは幾つかの機能が使えず、できればOffice365のサブスクリプションを購入して、フル機能のOfficeをWindows 10 Mobileでも使ってほしい

 一方でContinuum for Phoneの問題点も見えてくる。Windows 10 Mobileは、PCのデスクトップアプリケーションを動かせない。つまり、一太郎などWindows PC向けのアプリケーションは動作しない。

Wordもスマートフォンの小さな画面で利用するのとは違って、非常に使いやすい。これなら、文書の編集や新規作成も可能だ
最もメリットを感じたのはExcelだ。表に数字を入れていくExcelは大画面が使いやすい

 また、Windows 10 Mobile向けのアプリであっても、Continuum for Phoneに対応していなければ、ディスプレイ上では利用できない。この場合、使用できないアプリはグレーアウトで表示される。

 幾つかアプリを試してみたが、全てのアプリがContinuum for Phoneに対応しているわけではなかった。このあたりはMicrosoftのアプリ、もしくは最新のUWPベースのアプリだけになるだろう。最新のUWPベースのアプリが増えてくれば、Continuum for Phoneでも利用できるようになっていくはずだ。

PDFファイルを表示するためにアプリをインストールしたが、Continuum for Phoneに対応していないため、大画面では表示できなかった。VAIO Phone Bizの画面では表示できる
Continuum for Phoneで起動できないアプリは、グレーアウトしている。今後Windows 10のUWP仕様でアプリが開発されていけば、多くのアプリがContinuum for Phoneで動作するだろう

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