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» 2016年07月01日 13時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:コレ1枚で分かる「クラウドのガバナンス」 (1/2)

「クラウドはガバナンスが効かないから使えない」というのは事実なのでしょうか? 特にパブリッククラウドで問われるこの課題について、「ガバナンス」の本来の意味に立ち返りながら検証します。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

 カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。


本来の「ガバナンス」とは?

 「ガバナンスが不安なので、パブリッククラウドは使えない」という話を聞くことがあります。

 本来、ガバナンスとは、「命令や指示などなくても、普段通りの業務をこなしていれば、業務や経営の目的が達成されるビジネスプロセスを構築し、それを運用すること」です。セキュリティを確保する、あるいは、コンプライアンスを守るといったことも、これに含まれます。

 ガバナンスとは、指示され、命令され、自らも負担を感じてルールや規律を守ることでは、決してありません。このような行為は、指示・命令する側にとっても、守る側にとっても大きな負担です。また、結果として、「やらされる」側の人たちの中には、楽をしようと考えてセキュリティやコンプライアンスに反する行為を行う人が現れることにもなりかねません。さらに、マニュアルの整備、研修、管理・監視など、コスト的にも作業的にも大きな負担となってしまいます。このような行為は、「ガバナンス」ではないのです。

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 本来のガバナンスとは、日常の業務を普通にこなしていれば、「効率」も上がり、「コスト」も抑制され、「リスク」も低減され、「利便性」も向上する。そんな業務の仕組みを作り運用することなのです。

 だからといって、いくらでもお金をかければ良いということにはなりません。どこまでなら許容できるかという「許容水準」と、どこまでできたら達成とするかという「達成基準」を設定し、最適な施策を打つことになります。そのためには、「効率」「コスト」「リスク」「利便性」の4つの状況がいつでも見えていて、その状況を必要に応じて調整・変更できなくてはなりません。このような仕組みが整っていていることを、「ガバナンスが担保されている」といいます。

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