新入社員研修とヘルプデスクは両方とも、相手のことを理解して、相手と信頼関係を構築して、相手の不安を取り除いてあげないと、うまくいかないもの。
逆に、こっちの都合とか考え方をただ押し付けるだけではダメ。例えば「新入社員は打たれ弱い」というのも、単にこっちの考え方を押しつけているだけ、とも考えられるわよね。彼らにしてみれば、今まで「打たれる」という経験をあまりしてこなかっただけかもしれないもの。社会人になると、否が応でも打たれる経験は増える(イヤだけど)。それを研修の中でしっかりと認識してもらう必要があるはず。
社内のヘルプデスクだって、新しいツールを社内の正式なツールとして使い始めるときなんか、一時的にヘルプコールは増える。大体「動きません」とか「使えません」とかのトラブルが3割程度で、「使い方が分からない」とか「あの機能はどこにあるのか」といった問い合わせが7割程度だ。
ヘルプコールしてくる人たちに共感するところはあるけど、最終的には新しいツールに慣れてもらわなければならない。この「慣れてもらう」というのは、環境が変わったり、新しい文化が取り入られたりする場合には、必ず通らなければいけない道よね。
さて、“学年色”という言葉には抵抗があるのだけれど、今年の新入社員の傾向と思しきものをまとめてみよう。
わたし: なるほど。まあ、明日からの研修でこの“7つの特性”がうちの新人にも当てはまるかどうか確認してみるわ。
K子: 7つの特性……うまい! でも、それどこのフレームワークよ。それ。
わたし: K子とY子の「KYフレームワーク」。
Y子: なにそれ!「空気読めない」みたいじゃなーい。
と、お酒の力もあって、この後も妙に盛り上がった。
それにしても、今回の飲み会の収穫は大きいぞ。特に、新入社員研修の講師とヘルプデスクの仕事とは共通点が多い、という部分。そっか、私も研修講師として成長したら、結果的にヘルプデスクのスタッフとしても成長しているってことか。そう思うとやる気が出てきたぞって……あれ?
やっぱり、上司Aさんのワナにハマってるんだわ。私。
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