システムを共用するデータセンターやクラウドサービスにおいては、他の顧客がDDoS攻撃にさらされると、自社のインフラにまで影響が及ぶ可能性がある。DDoS攻撃はクラウドセキュリティにおける最大の脅威だ。この攻撃を完全に防ぐことはできないものの、安全を強化するために幾つかの対策を講じることは可能だ。
クラウドに移行する企業は、可能な限り安全で高いセキュリティを備えたアーキテクチャを構築する必要がある。Cloud Security Alliance(CSA)のレポートでは、企業のクラウド環境に対して発生頻度が特に高い攻撃の1つが、分散型サービス拒否攻撃(DDoS攻撃)であることが明らかになっている。
主要クラウドサービスである「Amazon Web Services」と「Microsoft Azure」は、DDoS攻撃にあわないためのクラウドアーキテクチャの設計方法といった対策を紹介している。このコンテンツでは、インフラチームとセキュリティチームが実装して、現在のクラウド環境でDDoS攻撃のリスクを緩和できる重要な概念を説明する。
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