“つながることが前提”の世の中になると、事故や災害でネットに接続できなくなったときに、予想以上のダメージを受けることになります。
こうした事態に直面したときに備えて、知っておいた方がいい“文字列”があります。それは「00000JAPAN」。大規模災害時に通信事業者をはじめとするWi-Fiスポットを無料開放するという仕組みがあり、その際、各社のSSIDがこの00000JAPANになるのです。2016年4月に発生した熊本地震で稼働し、話題になりました。
通信というインフラは、災害時や外国で迷子になったときなどに、初めてそのありがたさが分かるのかもしれません。できれば、普通につながる状況のときに、「つながらなくなった場合」のシミュレーションをしておくといいでしょう。そうしておけば、「海外で無料Wi-Fiにつながる(と言い張る偽の)アプリ」や、「(ゼロが1つ足りない)0000JAPANと名乗る無料Wi-Fi」みたいなものにだまされずに済むでしょう。
元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。
筆者より:
2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。
これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。皆さんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。
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