2020年に超臨場感のあるパブリックビューイングを!  池澤あやかがNTTの「研究開発センター」に潜入池澤あやかとミライを試そう!(3/3 ページ)

» 2016年11月12日 07時15分 公開
[星暁雄コモンズ・メディア]
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 歌舞伎役者の中村獅童と、CGである初音ミクがデジタル演出を駆使することで、さも同じ空間に居るかのように共演。中村獅童にもデジタルな「分身の術」を駆使し、舞台上にリアルタイムに切り取った複数の中村獅童(超リアル)を登場させるなど、新たな舞台芸術上の表現に挑んだ。この“超歌舞伎”を支えたデジタル伝送技術こそが「Kirari!」だったのだ! 超会議に行った池澤さんもこれには興奮ものだった。また、CGで作られた初音ミクに対しては本当に口元から声が届いているかのような音響演出も施した。

 海外からの映像を転送した事例もある。2016年5月7日、市川染五郎らが出演したラスベガスでの講演「Japan KABUKI Festival in Las Vegas 2016」で上演した新作「KABUKI LION 獅子王」を、羽田空港国際線旅客ターミナルに設置した会場でライブ中継した。ここでも、人物を切り出して投影する「遠隔舞台あいさつ」や、9台の4Kカメラによる空間再現といった「Kirari!」の技術群を投入している。もう臨場感中継は国境も越えられるのだ!

 「Kirari!」の技術群はこのような経験を蓄積しながら進化を続けている。2020年開催の東京オリンピックでスポーツ競技のパブリックビューイングに使うことが大きな目標だ。

池澤あやか
池澤あやか

池澤:「なるべく多くの競技……とのことですが、水泳などの競技も伝送できるように研究されているのですか?」


池澤あやか

木下氏:「検討中です。水泳などの水中での競技は水滴などの動きをどう捉えるかが大きな課題となりそうですが、これらも切り抜くことができるよう研究を重ねていく予定です」


池澤あやか

 池澤:「東京に来なくても、パブリックビューイングがあれば本会場と同じレベルで臨場感溢れる競技観戦ができるようになるなんて、楽しみですね!」


※虚像の表示には、映像を実空間内に立体的に存在しているかのように裸眼で見せる技術として、studioTED(スピン社)のEyelinerを利用

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