ITの進化はこれまでの常識を破壊しつつあります。例えば、
このように、ITが既存の常識を破壊し、「以前は全く夢物語だったけど、今では簡単にできること」を増やし続けています。その新しい常識で物事を考えるとき、これまでとは違う解釈や発想が生まれてきます。ITはそんな「思想」という役割を担っているのです。
「思想としてのIT」は、ビジネスの変革や新たなビジネスを創出する原動力となります。「思想としてのIT」と付き合うには、ITのトレンドを探り、その価値や世の中に与える影響を知ろうとすることが大切です。
ITは、それ自身が商品となって、お金を稼いでくれます。例えば、
このように、ITを駆使して作った情報システムが商品となってお金を稼ぎ、ビジネスの成長を支えています。そのため、その出来の良しあしが収益を大きく左右することになります。
そんな「商品としてのIT」は、その事業を担う人たちが責任を持って設計、構築、運用をしなくてはなりません。マーケティングや営業も深く関わってくるでしょう。当然、ITにできること、できないこと、そしてITがもたらす価値や可能性を深く理解しておく必要があります。設計、構築、運用の実務はITの専門家に任せることはできますが、その成果については事業を担う人たちが責任を担わなくてはなりません。
「商品としてのIT」と付き合うには、ITについて深く精通し、ITの専門家とどのような商品を作るかを、技術的なことにまで踏み込んで議論ができなくてはなりません。
また「商品としてのIT」は、先に紹介した3つのITの総力戦でもあります。つまり、
そんな取り組みが、魅力的な「商品としてのIT」を実現するのです。
日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィルはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤルティーフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら。
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