次期Windows 10のCreators Update 3D機能は企業にメリットあり?Enterprise IT Kaleidoscope(3/3 ページ)

» 2016年11月30日 07時00分 公開
[山本雅史ITmedia]
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2017年のWindows 10アップデートは何回?

 2017年におけるWindows 10のアップデートは、2回予定されているようだ。Creators Updateは2017年春(2〜4月)頃にリリース、その次のアップデートを秋から冬にリリースする予定を計画している。

 Creatores Updateの次のアップデートに関しては、「RedStone 3」というコード名が噂されているが、機能に関してはほとんど明らかにされていない。一部の噂では、Windows 10 Mobileにx86エミュレーション機能を搭載して、PCのx86アプリケーションが動作するようにしようという計画もあるようだ。このあたりはまだ噂の域を出ていない。

 企業にとって現在明らかになっているCreators Updateの機能の多くは、あまり魅力的ではないと思われる。発表イベント自体はコンシューマー向けに行われたため、企業向けの機能などは全く紹介されなかった。今後Creators Updateにどのような企業向け機能が搭載されてくるのかは、今後数カ月で明らかになるだろう。逆にRedStone 3で企業向け機能が強化される可能性もある。

 既にWindows 10の企業導入が始まっていることを考えれば、年2回のアップデートは企業にとっても、Microsoftにとっても重荷になるのかもしれない。もしかすると、企業向けの大きな機能アップは年1回になることも考えられ、2017年にその傾向が明らかになっていくだろう。どちらにしても、企業にとってWindows 10の継続的なアップデートは避けられない事態だ。今までのように、PCを新規に購入して社員に配布し、OSは購入当時のままという管理ではなく、毎年アップデートが行われるということを覚悟してそれに合わせたIT管理を考えていくべきだろう。

 また、Creators UpdateのMRやVR機能が、今後の企業ビジネスに大きなインパクトを与えるかもしれず、MRやVRを使ったビジネスツールやサービスを構築できるかもしれない。そういう意味では、先手を打とうとCreators Updateを早期導入する企業が現れるかもしれない。既にInsider Programで、Creators Updateの機能が試せる。もし興味があれば、ぜひともテストしてほしい。新しいビジネスチャンスがつかめるかもしれない。

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