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» 2016年12月19日 10時00分 UPDATE

今も昔も変わらぬお悩み、エバンジェリストがスパっと解決「ストレージお悩み相談室」

増え続けるデータとストレージに関する情シスの悩みは今も昔も変わらない。しかし、技術の進化と共にその解決方法は変わり続けているのが事実だ。今の技術で情シスの悩みを解決するにはどうすればいいのか――。日本ヒューレット・パッカードのエバンジェリストに聞いてみた。

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 ITコストの中でも大きな割合を占めるストレージ。導入コストに加え、運用コストもかかる存在だが、モバイル、ソーシャル、クラウド、ビッグデータ、IoTなどのトレンドで近年データ量は急増している。

 増え続けるデータに対して、どう対応すればいいか――情報システム部門の悩みは今も昔も変わらない。ただし、テクノロジーの進化により、その解決方法は変わり続けている。

 日本ヒューレット・パッカードで、ストレージエバンジェリストとして活動する高野勝さんは「商談やセミナーのアンケートなどで挙がる課題はさまざまですが、最終的にはいくつかのパターンに分けられます」と話す。それらの課題と解決方法はどのようなものなのだろうか。

Q1.「ストレージのパフォーマンスや容量が足りません!」

photo 日本ヒューレット・パッカード ストレージエバンジェリスト 高野勝さん

 商談などでは「ストレージの容量がいっぱいになってしまった」という話からスタートすることが多いというが、最近では、クラウド系事業者やユーザー企業の情報子会社を中心に「需要が予測できなくて困っている」という相談も多いのだという。

 データ量の予測が難しければ、拡張性に強いストレージが望ましい。需要は増えるだけではなく、事業撤退など減少することもあるため、イニシャルコストが高いとそれがリスクになってしまう。そうした状況に対する答えがストレージの使い分けだ。

 「データを使うところと蓄積するところは、あまりに要件が違いすぎて1つのアーキテクチャで構築するのは無理があります。トレンドとして、拡張性とイニシャルコストに優れるソフトウェア定義型のストレージ(SDS)が注目されていますが、レイテンシを小さくしたければ、フラッシュストレージのようなハイパフォーマンスなストレージが望ましい。

 蓄積はSDSで行い、データを使う部分はフラッシュと使い分けるといいでしょう。さらに両者の間で、データの相互移動ができると最高ですね。例えばHPEには、両者を統合してデータの保護や管理を行う『Store Once』や『One View』という製品があります」(高野さん)

 近年はフラッシュストレージの値段も下がっており、2017年中には、SASディスクよりもSSDの方がGバイト単価が下がるといわれているという。さらに消費電力が下がるなど、ランニングコストの削減にも有効だそうだ。

Q2.「バックアップが間に合いません、どうすればいいですか?」

 データの量が増えると問題になるのが“バックアップ”だ。容量が足りない、スピードが遅くて間に合わないといった悩みが多い一方で、高野さんは「そもそもリストアを前提にバックアップを構成していないケースが多い」と警鐘を鳴らす。

 「特に疑いも持たず、バックアップは1日1回夜に取るといった固定観念が強いように感じます。1日1回というのは、最悪24時間前に戻るということです。それで本当に大丈夫なのか、いま一度考えてみてください。復旧にかかる時間を考えれば、それ以上のロスが出ることもありますし、リストアしても戻らなかったというトラブルも多数あるのです」(高野さん)

 もちろん、頻度を増やすなど完璧なバックアップを目指そうとすれば、それだけコストはかかってしまう。大切なのは、「どの時点のデータ」を「どのレベルで」、そして「いつまでに」復旧すればいいのかを意識してバックアップ体制を構築することだという。

 「コンシューマー向けのサービスを提供しているような企業だと、障害発生時のバックアップに対する意識は高いですが、社内システムなどの場合“なあなあ”になっているケースも少なくありません。モノによってはバックアップを取らないという選択肢もありますし、バックアップに必要な要件は時代によって変わります。定期的に体制を見直し、そして別のハードにリストアして復元できるか確認することが大切です。

 そして、リストアの要件を確認した上でバックアップの方法を決める必要があります。データが多くて時間がかかるならば、ディスクアレイベースのスナップショットを使うのが効率的ですし、障害時のデータロストを最小限にしたいのなら筐体間でのデータミラーを選択するのが良いでしょう」(高野さん)

Q3.「クラウドとオンプレミス、どう使い分ければいいですか?」

 近年はクラウドとオンプレミスを複合的に使うハイブリッド型の運用も増えてきているが、どのデータをクラウドに上げ、どのデータをオンプレミスで扱うのか、使い分けの基準に悩む企業は多いそうだ。

 「クラウドは便利ですが、サービスが止まる可能性を前提に運用しなければいけません。一度止まってしまうと状況が分からず、復旧までのめどが分からないというデメリットもあるので、ミッションクリティカルなデータについてはオンプレミスに置くのが無難です。以前、コールセンターのシステムを全てクラウド化したものの、ネットワーク障害の時にクラウド自体に接続ができなくなり、大変なことになったケースもありました」(高野さん)

 このほかにも、小さなレイテンシでデータにアクセスするシステムについてはオンプレミスの方が向いていたり、負荷に大きなばらつきがなく、常に一定のワークロードを必要としるようなシステムについては、オンプレミスで運用した方が安かったりと、向き不向きははっきりしている。経営陣から「クラウドは安い」と全面移行したが、結局必要なデータをオンプレミスに戻す羽目になった事例もある、と高野さんは話す。

photo データの特性を見極めてクラウドとオンプレミスを使い分ける、ハイブリッド型の運用が望ましいという

Q4.「どうにかして、運用コストを下げたいのですが……」

 ストレージは導入時のコストだけではなく、運用時のコストも大きいのが特徴だ。データセンターの費用、電気代、保守費、人的な管理コストなど、コストの種類も多様ではあるが、その全容を把握して計算していない企業が多いという。

 「費用比較などを見ていると、機器の値段と保守の値段くらいまでしか比べていないケースがよく見受けられます。実際にHDDからSSDにリプレースした中で、5年ベースのTCOが12億円から4億円にまで下がった例もありましたし、ランニングコスト削減の方が、最終的に大きな効果を生みます。イニシャルだけを比べるのは本当にナンセンスなことです」(高野さん)

 高野さんによると、コストや予算の捉え方についても考え方を変える必要があるという。SDSなど負荷や利用形態が次々と変わっていく中で、1カ月や3カ月ごとの経営会議で予算を確認して決める――という形態では、変化のスピードに追い付けなくなるリスクが出てくる。「コストは常に変わる」という意識がより重要になるのだ。

ストレージは転換点を迎えた――情シスは「エンジニア魂」を持って

 ストレージに対する情報システム部門の悩みが変わらないことから、最新技術によるソリューションに手を出せていない様子がうかがえる。高野さんは「社内系の情シスの方々には、もっと新しい技術を使って楽になってほしい」と訴える。

 「過去に、1週間何回『次へ』ボタンをクリックするか考えたことがありますか? とセミナーで聞いたことがあります。何も考えずに『次へ』を押すだけなら、スクリプトをかけて全て自動化できます。時間がないと言う人ほど、時間を減らす努力をしていないもので、自動化で作った時間で、新技術や新製品に触れてほしいです」(高野さん)

 新技術に触れるべき理由として、高野さんは、今ハードウェアが転換期を迎えているためだと話す。特にストレージは目覚ましいスピードで進化をしているのだという。

 「3月ごろに、CPUは『ムーアの法則が終わった』という話が話題になりました。ムーアの法則の速度でCPUのリリースができなくなってしまった。一方、ストレージやメモリはムーアの法則どころではないスピードで今進化しています。2016年の最初にHPEがリリースしたSSDの容量は4Tバイトでした。それが中ごろには8Tバイトに。年明けには16Tバイトの製品が出てきます。2017年末には32Tバイトの製品が出ると思うんです。

 この進化のスピードは、東京オリンピックが開催される2020年までは止まらないと言われており、あと4年くらいで100Tバイト越えのSSDが出てくるはずです。逆にサーバのスピードは伸びにくくなっています。そういうトレンドから、HPEとしては新たなコンピュータの形『The Machine』を提案しているわけです」(高野さん)

 新技術にいち早く触れた企業が、その後の成功を勝ち取れる。今成功事例として取り上げられるような企業は、2〜3年前から新技術を試して評価し、導入しようと動き続けてきた企業だという。触ってテストをしてみて――情報システム部門にもう一度“エンジニア魂”を持ってもらいたいというのが、高野さんの願いだ。

 「今の情シスは“企画屋さん”になっているケースが多いように思います。例えば、海外に比べて日本でクラウドが普及しないのも、そこに原因があると思っています。実際に新技術を使ってみて、自社のシステムに合うかどうか、公平にジャッジできるのは、情シスの方々であるはずなのに。

 HPEには、そういったお客さまをサポートする体制や新技術を持っています。フラッシュとSDSをつなげる『Store Once』や『One View』などはHPE独自の技術と言えるでしょう。ストレージの話はともすれば製品単体の話になりがちですが、システムは単体で運用するものではありません。サーバ、ストレージ、ネットワーク、バックアップや保守まで、全てを共通で管理し、連携させることで価値は大きく高まります。ストレージを始めとして、今の環境を見直したいというときには、私たちHPEが必ず力になれます」(高野さん)

photo HPEでは『Store Once』や『One View』など、フラッシュストレージとSDSを連携させる製品を展開している

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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2017年1月25日

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