あなたの家のネット家電、セキュリティは大丈夫?半径300メートルのIT(2/2 ページ)

» 2016年12月28日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]
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 最近はデジタル家電を狙う攻撃も観測されており、脆弱性の残る機器が乗っ取られるという事例も出てきています(参考:マルウェア「Mirai」に感染したIoT機器が急増、亜種も相次ぎ出現)。PCであればセキュリティ対策ソフトを入れればいいのですが、デジタル家電はそういうわけにもいきません。

 そのため、まずはできるだけソフトウェアを「最新」にすること、そして不要ならばネットから外すことが重要だと思っています。そして最近では「デジタル家電を守る仕組み」も登場しており、個人的にも大変興味深い動きだと思っています。

もう1つ注意したい家電製品、それは……

 年の瀬に、私がもう1つ見直したものがあります。それは「電源ケーブル」。放っておくとなぜか増えていく電源ケーブルや電源タップも、ネットにこそつながっていないものの、常に動き続けている家電製品の1つです。

 電源タップの誤った利用は大事故につながることから、消防庁も定期的にアナウンスをしています。再度、電気やコンセントに関する安全対策を見直してみましょう。

Photo 東京消防庁の安全対策案内

 このように、デジタルなガジェットや電源ケーブルといった、常に私たちの身の回りで働き続けてくれるものは、ちょっと高くてもサポートがしっかりしている製品を選びたいものです。皆さんもぜひ、大掃除と合わせて、「動き続けているIT」の周辺を見直してみてくださいね。

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。皆さんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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