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» 2017年02月15日 08時20分 UPDATE

NECと日本オラクルが戦略的提携、NECのデータセンターからOracle Cloudを提供

新たなデジタルビジネス領域での多種多様なデータ活用を見据え、クラウド事業で協業。オラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud」をNECの国内データセンターから提供するほか、Oracle CloudとNECの業務ソリューションとの連携などを推進していく。

[ITmedia]

 NECと日本オラクルは2月14日、クラウド事業の戦略的な提携を行うことで合意したと発表した。

 NECが自社の国内データセンターを利用してオラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud」を提供するほか、NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」とOracle Cloudを連携させたサービスも提供。さらに、NECはマネージドサービスの一環として「Oracle Cloud at Customer」の一次保守を開始するという。

 NECは、顧客やパートナーのデータセンターにOracle Cloud環境を構築する「Oracle Cloud at Customer」を同社のデータセンターに設置し、顧客ごとにオラクルのクラウドサービスを提供するとしている。これにより、オンプレミスの基幹システムで実績のあるOracle Databaseをクラウドとして容易に活用できるようになるとのこと。

 Oracle Cloud at Customerは、ハードウェア、ソフトウェア、クラウド管理、サポート、IaaSを月額課金で提供し、オラクルデータベース、Exadata、Java開発基盤などの機能をPaaSとして定額または従量課金で提供するサービス。Oracle Cloudとの完全互換性を備えた最新機能が利用可能だという。

 また、サーバやストレージ、ネットワークのリソースを月額や時間課金で利用できる「NEC Cloud IaaS」とOracle Cloudが連携することにより、既存システムのクラウドへの円滑な移行や、オンプレミスシステムや他社クラウドとの連携、効率的な統合運用管理が可能になるという。さらにNECでは、地方公共団体向けソリューションや次世代PLMソリューション「Obbligato III」をはじめとした同社の業務ソリューションとOracle Cloudとの連携も含め、顧客のニーズに応じたクラウドの活用支援を拡大していくとしている。

 さらに、NECがマネージドサービスの一環として「Oracle Cloud at Customer」の一次保守を提供することで、Oracle Cloud at Customerに加え、既存のOracle製品を活用したシステムも含めたハイブリッドクラウド環境全体の統合的な保守の提供も可能になるとしている。

 なおNECは、この協業によってOracle Cloud関連の支援に当たるエンジニアを今後3年間に1500人育成する。NEC社内の開発環境や検証環境としてOracle Cloudを利用することで、顧客にとって安全・安心でよりニーズに即したシステムを提案・提供できる体制を整えていくとしている。


 コストや運用負荷の面から基幹系などの大規模でクリティカルなシステムをクラウド環境で稼働させたいものの、データをクラウド環境に置クのは抵抗がある企業や自治体は少なくない。今回のような、国内のハイブリッドデータセンターにオンプレミスのシステムも含めて移行して運用コストを抑えつつ、データを保守し、かつ高機能なクラウドサービスも利用できる環境であれば、“基幹系のクラウド化”に抵抗があったユーザーにとって選択肢が増えるとみられる。

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