KDDIとアクセンチュア、合弁会社を設立 AIとデータアナリティクス技術でCE向上に貢献

KDDIとアクセンチュアが合弁会社「ARISE analytics」設立で合意。新会社は、KDDIグループ向けに、顧客体験価値(Customer Experience:CE)の向上とパートナービジネスの推進を支援するアナリティクスサービスを開発・提供していく。

» 2017年03月15日 08時45分 公開
[ITmedia]
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 KDDIとアクセンチュアは3月14日、データアナリティクスを活用し、KDDIの顧客体験価値の向上とパートナービジネスの推進を目的とした合弁会社「ARISE analytics(アライズ アナリティクス)」の設立で合意したことを発表した。

 KDDIによると、アナリティクスにおける豊富な知見を有するアクセンチュアが、KDDIの目指すライフデザイン企業への変革に不可欠なデータの利活用を推進するためのベストパートナーであると考え、合弁会社の設立に至ったという。

 代表取締役社長にはKDDIの家中仁氏が就任する。2月27日にKDDIが100%出資で設立。アクセンチュアからの出資は、規制当局の承認などが完了次第、実施する予定で、その場合の株主構成はKDDIが85%、アクセンチュアが15%となる。資本金は2億円。

 新会社はKDDIの連結子会社として今後、KDDIグループのデータ利活用の中核的な役割を果たし、通信やEコマース、IoTなどの領域で人工知能(AI)を含む先進的なアナリティクス技術を提供していくとしている。

 具体的には、最新のAI技術などを取り入れた次世代型チャットサービスやレコメンドエンジンの開発、KDDIとグループ各社が保有するデータ分析の支援などに注力する。通信サービスのみならず、「auスマートパスプレミアム」「Wowma!」「au WALLET Market」などのEコマース、「au WALLET プリペイドカード」「au WALLET クレジットカード」などの金融を含む、さまざまな付加価値サービスにおける顧客体験価値の向上に貢献していくという。

 さらに、インターネット広告やIoTなどの事業領域では、KDDIがパートナービジネスを推進する上で、パートナー企業が有するデータの分析機能を提供し、併せて革新的なデータ利活用の取り組みを提案していくとのこと。

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