Googleが、最新Webブラウザ「Chrome 57」ではバックグラウンドタブによるパワー消費を調整することで、電力消費を改善したと説明した。
米Googleは3月14日(現地時間)、9日付でWindows、Mac、Linux向けに公開した「Chrome 57」で、バックグラウンドタブでの電力消費を大幅に改善したと発表した。
同社によると、デスクトップの場合、バックグラウンドタブ(複数のタブを開いた状態での、表示していないタブのこと)はChromeの電力消費の3分の1を占めるという。
Chrome 57では、バックグラウンドタブごとに消費できるパワーのバジェット(予算)を設定し、CPUを消費しすぎるタブがあると、CPUの平均負荷を1%に抑えるために制限する(開発者向け解説はこちら)。
この制限は、音声再生中のタブや、WebSocketsやWebRTCを使ったリアルタイム接続ページは対象外。
Googleによると、この新しいメカニズムでバックグラウンドの稼働が25%削減されたという。今後もこうした改善で、バッテリー消費を削減していくとしている。
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