やはり情シス部門に女性がいると雰囲気がやわらかくなるし、難しいITの話も同じ女性なら相談のハードルが下がるのではないかというのがkaito氏の見方。「ITの相談が増えればこれまで見えなかった問題が顕在化し、議論も活発になって社内が変わるはず」(kaito氏)。そうなれば女子情シスも、より仕事にやりがいを感じられるのではないか、というわけだ。
さて、女子情シスの皆さんは、“情シスとしての将来”をどう捉えているのだろうか。投票形式のQ&Aで、「これからも女子情シスでいたいかどうか」を聞いたところ、意外なことに「続けたい」という回答は31人中14人と半数を割り込む結果となった。
その原因と思われるのは将来のキャリアに関する質問。「不安はあるか」という質問にイエスと答えたのは34人中21人と、半数以上が不安を覚えていることが分かった。
情シスの仕事はキャリアアップにつながるのだろうか。kaito氏がライトニングトークで述べた“キャリアアップ視点の情シスのメリット”は、「社内の全ての部署と関係することから、会社の全体像を把握できるようになり、そこから専門分野を目指す道が開ける」というものだ。
「技術職と総合職の両面に関わる仕事なので、技術をつきつめればエンジニアを目指せる。また、チームを横断して関係者とコミュニケーションする能力や調整力が磨かれるので、総合職へのキャリアも開ける。会社に必要とされる存在になれるはず」(kaito氏)
果たしてこのkaito氏の言葉は、女子情シスの不安を和らげることができたのだろうか。次回の情シス女子会のQ&Aセッションでその結果が明らかになるはずだ。
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