第20回 ココが知りたい! 5分で分かる「Windows 10」バージョン管理のポイント変わるWindows、変わる情シス(2/2 ページ)

» 2017年04月10日 08時00分 公開
[山本築ITmedia]
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社内端末のアップグレードを支援する「Windows Analytics」

 社内端末のアップグレードを支援するサービスもあります。それが「Windows Analytics」です。これを利用するにはIT管理ソリューション「Microsoft Operations Management Suite(OMS)」のワークスペースを使います。Azureのテナントを取得する必要がありますが、1日の通信料が500Mバイト未満かつ、データ保持期間が7日間であれば無料で使えます。

 Windows Analyticsの中には「Upgrade Readiness」「Update Compliance(現在はプレビュー版)」の2つの機能があります。まずUpgrade Readiness(旧Upgrade Analytics)は、稼働しているアプリやドライバがWindows 10の次期バージョンでも動作するのか可視化できます。この互換情報は、先ほど紹介したReady For Windowsを参照しています。このプログラムはWindows 7やWindows 8.1でも動作しますので、ぜひ試してみてください。

photo アプリやドライバの互換性が分かる「Upgrade Readiness」

 Update Complianceは、各Windows 10クライアントにおける更新プログラムの適用状況を把握する機能です。記事冒頭で紹介したように、Windows 10のバージョン(1507、1511、1607)やセキュリティ更新、機能更新(品質更新)プログラムの適用ステータスを可視化できます。現在、正式提供に向けて開発を進めているところです。

photo 更新プログラムの適用状況を把握できる「Update Compliance」

 いかがでしたでしょうか。今回は3回にわたって、企業におけるWindows 10の展開方法について解説してきました。

 Windows 10を導入するには、計画→運用→管理の順で要件を固めていくとスムーズに行えます。今後、Windows 10を導入する際には各ポイントに絞って計画を進めるといいでしょう。3回の内容に関連する、TechNetのURLをまとめた資料も用意しましたので、参考にしてください。

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