SXSW 2017観戦記 未来を占う世界最大規模の“フェス”柴崎辰彦の「モノづくりコトづくりを考える」(2/2 ページ)

» 2017年04月15日 08時00分 公開
[柴崎辰彦ITmedia]
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ALTALTALT 身体能力の増強(Augmentation)やVR、ロボティクスが花盛り

2015年にあのPerfumeが脚光を浴びた SXSW Music

 2015年のSXSWで行われた人気テクノポップユニットPerfumeのパフォーマンスは、ライゾマティクスの真鍋大度氏とのコラボで行われ、印象に残るものでした。当日の様子はライブ配信もされ、世界中の人々が現実とバーチャルの世界の融合したパフォーマンスに驚嘆したものです。

 実は、このパフォーマンスは、当時日本から“観戦”していましたが、まさにデジタルとアートの融合を予感させるものでした。ライゾマティクス 真鍋大度氏によると、Perfume自身がスクリーンを動かし、スクリーンの上にはセンサーが付いていて、上からカメラでスクリーンの位置を観測しつつ、スクリーンの動きに合わせて映像を投射していた模様。カメラワークにはAR技術を使い、マーカーが付いた対象物に映像がついてくる仕掛けだったらしいです。

ALTALTALT 音楽の町。空港にはギターのオブジェも。展示会場には音楽関係の出展も多い

世界各国から参戦

 SXSW 2017では、ヨーロッパからはドイツやフランスに加え、EUが欧州連合としてイベントを開催するなど世界各国が参加していました。

ALTALT EU@SXSWと題してスペシャルなイベントも実施

 数年前には「SXSWって何?」という感じであったわが国も、日本ブースを構えるまでに成長。同じアジアからは大韓民国もブースを構えていました。

ALTALTALT 日本や韓国に加えて各国のブースが続く

マツダやMcDonald's、Budweiserがスポンサード

 有名どころでは、自動車のマツダや、McDonald's、Budweiserなどがスポンサードをしていました。マツダは試乗体験を提供し、Budweiserは売り出し中の「Bud Light」を露出。毎日参加者にBud Lightを1本提供する大盤振る舞いの対応でした。

ALTALTALT 冷えたBud Lightだけでなく、シルクスクリーンのノベルティや人力自転車まで

 これから数回にわたって「SXSW観戦記」と題してレポートしていきたいと思います。

著者プロフィル:柴崎辰彦

富士通グローバルサービスインテグレーション部門戦略企画統括部長。

著書『勝負は、お客様が買う前に決める!』(ダイヤモンド社)。詳しいプロフィールはこちら


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