Facebookが、ディープラーニングへの門戸を開放する目的で、AIアルゴリズムを構築・実行できるオープンソースのフレームワーク「Caffe2」をGitHubで公開した。NVIDIAやMicrosoftが協力している。
米Facebookは4月18日(現地時間)、カリフォルニア州サンノゼで開催の年次開発者会議「F8」で、モバイル上でAIアルゴリズムを構築し、実行できるオープンソースのフレームワーク「Caffe2」を発表した。GitHubで公開されている。
ディープラーニングを使っての人工知能の構築と実行には通常、スパコンやデータセンターが必要だが、Caffe2を使えばそうしたインフラなしにディープラーニングを使えるという。
現在、NVIDIA、Qualcomm、Intel、Amazon、Microsoftと密に協力し、Caffe2をクラウドおよびモバイル環境に最適化しているという。
NVIDIAによると、同社のディープラーニング専用システム「NVIDIA DGX-1 AI」でCaffe2を稼働させると他のシステムでよりも7倍高速という。
PythonとC++のAPIが用意されており、簡単にプロトタイプを構築できるとしている。Dockerのクラウドを使うか、Mac、Windows、Ubuntuにインストールして使える。モバイル開発にはVisual Studio、Android Studio、XCodeを使える。
インストール方法やチュートリアルは専用サイトにまとめられている。
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