Google、IBM、Lyftがオープンなマイクロサービス管理ツール「Istio」公開

Google、IBM、Lyftが協力し、クラウド上のマイクロサービスの管理ツール「Istio」をオープンソースで公開した。まずは「Kubernetes」をサポートするが今後仮想マシンやCloud Foundryにも対応していく。

» 2017年05月25日 11時34分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Google、米IBM、米Lyftは5月24日(現地時間)、クラウド上のマイクロサービスを安全に接続、管理、モニタリングするための“サービスメッシュ”を提供するオープンソースプロジェクト「Istio(ギリシャ語で「航海」の意味)」を発表した。Apache License 2.0の下でGitHubで公開した。

 istio 1

 現在は環境としては「Kubernetes」のみをサポートするが、向う数カ月中に仮想マシンやCloud Foundryも追加する計画。ソフトウェアは、Lyftが社内システム構築に使っている「Envoy」で開発された。

 Istioは、様々なマイクロサービスを統合されたサービスメッシュに変えるツール。マイクロサービスとネットワークの間にこのサービスメッシュのレイヤーを置くことで、開発者はアプリケーションコードを書き換えることなくシステムの問題を解決できるという。

 istio 2 Istioのアーキテクチャ

 米Red Hat、米Pivotal、英Weaveworks、米Tigera、米Datawireがプロジェクトへの支援を表明している。


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