ソフトバンク傘下のARM、AI高速化の新CPU/GPU発表 搭載端末は2018年に

AppleやQualcommがアーキテクチャを採用するARMが次世代CPU「Cortex-A75」「A-55」およびGPU「Mali-G72」を発表。2018年にはAI高速化設計のこれらのプロセッサ搭載の端末が登場する。

» 2017年05月30日 09時15分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 ソフトバンク傘下の英ARMは5月29日(現地時間)、AIや機械学習の処理を高速化する次世代CPU「Cortex-A75」「Cortex-A55」およびGPU「Mali-G72」を発表した。Cortex-A75は現行製品より性能が50%向上したという。

 arm 1

 ARMのアーキテクチャは米Apple、米Qualcomm、韓国Samsung Electronicsなどが自社プロセッサのベースとして採用している。ARMによると、新プロセッサ搭載の端末は2018年初旬に登場する見込み。

 同社はこれらのプロセッサはAI、機械学習、VR/ARに最適化したと強調する。新CPUはARMの新しいCPUクラスアーキテクチャ「DyamIQ」を採用。CPUクラスタの規模を従来の最大4コアから2倍の8コアに拡張し、ヘテロジニアスマルチコア構成を可能にした。新しいCPU、GPUおよびオープンソースの「ARM Compute Library」を組み合せることで、AI性能を効果的に向上させられるという。

 arm 2

 Cortex-A75は、A73より20%性能が向上し、メモリスループットは16%向上、Geekbenchのベンチマークでは34%高いという。

 arm 3 Cortex-A75

 Mali-G72は機械学習処理性能がG71よりも17%向上し、25%省電力化した。機械学習だけでなく、VR/AR体験やゲーム体験も改善するとしている。

 arm 4 Mali-G72

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