日立システムズが音声を分析して“心の健康状態”を数値化する「音声こころ分析サービス」を発売。本人でも分かりにくい心の状態を可視化し、“こころの不調”の自覚や早期対策を促し、健康経営や働き方改革の推進を支援する。
日立システムズは6月27日、音声から心の健康状態の変化を捉え、うつ病をはじめとするメンタル疾患の予防や未病の早期発見に活用できるクラウドサービス「音声こころ分析サービス」の発売を開始した。利用料金は、1 IDあたり月額300円(税別)から。100 IDから導入可能で、別途初期費用が必要となる。
同サービスは、スマートフォンや固定電話、携帯電話などで録音した音声データから、声帯の変化(不随意反応)を分析して心の健康状態を数値化し、約15秒で分析結果をPCやスマートフォンに表示する。心の健康状態を客観的かつ手軽に可視化することで、利用者に“こころの不調”の自覚と早期対策を促すことができる。
分析結果は管理者も参照できるため、メンタル疾患者やその予兆が見られる利用者の早期発見を支援し、メンタルヘルス対策に役立てられる。医療機関では、患者の心の健康状態を数値化された情報として得るなど、診察や問診の補助的ツールとしての活用や、遠隔医療の分野での活用などが期待されるという。
同サービスの音声分析には、PSTが開発した未病音声分析技術「MIMOSYS(ミモシス)」を利用。人がストレスを感じると、感情をつかさどる脳の大脳辺縁系から体の各部位にシグナルが送られ、大脳辺縁系と神経で直接つながっている声帯にも、自分ではコントロールできない変化(不随意反応)が現れる。このような変化を解析して数値化し、可視化することで、本人でも分かりにくい心の状態を客観的に捉えることができるという。
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