Apple、中国事業統括職を新設し、中国人エンジニアを任命

Appleが、重視する中国市場テコ入れのため、中国事業統括職を新設し、中国出身の女性エンジニアを任命した。

» 2017年07月20日 12時42分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Appleは7月18日(現地時間)、中国事業を統括する新役職「vice president and managing director of Greater China」を設け、同社の無線技術担当副社長のイザベル・ゲイエ(葛越)氏を任命したと発表した。

 isabel 1 イザベル・ゲイエ(葛越)氏

 葛越氏はティム・クックCEOとジェフ・ウィリアムズCOO(最高執行責任者)直属になり、今夏中に上海に拠点を移す。

 葛越氏は中国出身で、カナダのサイモンフレーザー大学で無線技術を学び、米Palmなどを経て2008年にApple入りした。2008年にカリフォルニア大学バークリー校でゼネラルマネジメントのMBAを取得している。

 クックCEOは発表文で「Appleは中国での投資と成長に強く集中しており、イザベルが中国チームのために経験とリーダーシップを提供してくれることを喜んでいる」と語った。

 Appleは中国政府と連携し、中国本土にデータセンターを開設することが明らかになっている。

 中国はAppleにとって重要な市場だ。かつては中国のスマートフォン市場で同社のiPhoneがトップに立ったこともあったが、近年では中国Huaweiなどの地元メーカーに押され、中国での売上高はここ数四半期減少を続けている。

 isabel 2 Appleの中国市場での売上高推移

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