AIで攻める住信SBIネット銀行、DWHも刷新して準備万端?11月「AI」導入事例ニュースフラッシュ(2/2 ページ)

» 2017年11月28日 07時00分 公開
[池田憲弘ITmedia]
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「ビッグデータ×AI」で浮かび上がるユーザーの行動

 大量のアクセスログやクレジットカードの利用履歴などを基に、AIがユーザーの行動を分析する動きも盛んです。11月に出た2つの記事では、その利用法は大きく異なるものでした。JCBは分析結果をカードの不正利用検知に使い、JALはキャンペーンなどの情報提供を最適化するために使う。リスク防止とビジネスチャンスの拡大、自動化するポイントによって、話が大きく変わるのもAIの面白いところだと言えます。

カードの不正利用もAIで暴く――JCBのデータ活用、その裏で活躍する分析チームの姿

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 国産クレジットカードの草分け的存在であるJCB。最近では、カードの不正利用検知にAIを利用するなど、データ活用を進めている。膨大なデータを保有するクレジットカードをビジネスに役立てるため、システムと組織の両面で改革を進めているのだという。


航空券購入サイトの顧客行動分析をAIで自動化――JALとNECが実証実験

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 JALとNECが、航空券の購入予測分析を自動化する実証実験を開始。AIを活用した顧客データの解析で購買行動の要因を自動で発見できるようになり、迅速な予測分析が可能になった。


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津波予測や高齢者のケアプラン――新技術の研究も進む

 11月は津波予測や高齢者のケアプラン作成など、AIの新たな活用法を模索する動きが出てきました。富士通が発表した、少ない学習で高い正答率を目指す「CHORDSHIP」のような取り組みは、ポルトガルにあるカゴメのトマト農園での事例などと同じく、データ収集からビジネス上の効果をもたらすまでのスピードを高めるトレンドとして、今後も新技術の発表が続くと考えられます。

AI、スパコン活用で高精度な津波予測を 産官学協働プロジェクトがスタート

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 富士通と川崎市、東京大学地震研、東北大学災害研は、津波被害軽減に向けた共同プロジェクトを開始。高精度な津波予測や被害予測の実現を目指す。


photo 南海トラフ大地震の津波シミュレーション

AIが高齢者介護のケアプランを提案――ニチイ学館とNEC、介護サービス開発で共同研究

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 ニチイ学館とNECは、高齢者向けの介護、自立支援サービスの開発に向けた共同研究を行う。AIでケアプランを作成し、現場スタッフの負担軽減と効果の高いケアプランの作成を目指す。


少ない学習で高い正答率のAI、富士通がコンタクトセンター向け「CHORDSHIP」

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 富士通がAIを活用したコンタクトセンター向けソリューションを発表。事前に膨大な教師データを学習させなくても、企業が保有しているFAQなど既存データのみで高い正答率を実現できるという。


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