Microsoft、量子コンピュータ向け開発キット「Quantum Development Kit」プレビュー公開

Microsoftが予告通り、量子コンピュータ向けアプリ開発キット「Quantum Development Kit」のプレビュー版を公開した。新たに開発したプログラミング言語「Q#」やローカルで稼働するシミュレータなどを含む。

» 2017年12月12日 11時23分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは12月11日(現地時間)、量子コンピュータ向けの開発者キット「Quantum Development Kit」のプレビュー版を公開したと発表した。専用サイトに登録すれば、無料でダウンロードできる。

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 同社は9月、量子コンピュータ向けのプログラミング言語のプレビュー版を年末までに無料で公開すると予告していた。

 開発者キットには、量子コンピュータ向けアプリ開発用に一から構築した新プログラミン言語「Q#」、コンパイラ、ライブラリ、量子コンピューティングシミュレータ、「Visual Studio」拡張機能などが含まれる。

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 Q#は「Visual Studio」と深く統合されているので、量子コンピューティングについての深い知識がなくても量子コンピュータ向けアプリを開発できるという。開発者はローカルで稼働する30量子ビット搭載量子コンピュータシミュレータで、アプリの動作を確認できる。40量子ビット以上のコンピューティングパワーのシミュレーションもAzureベースで利用できる。

 量子コンピューティングについてはMicrosoftだけでなく、米IBM米Googleも実用化に向けて取り組んでいる。

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