マイナンバーをセキュアに収集・管理――さわやか信用金庫、NECのマイナンバー収集ソリューションを導入

さわやか信用金庫が、外訪端末のカメラで撮影し、マイナンバーなどの顧客情報を迅速かつ確実に収集するNECのソリューションを導入。提案時間を捻出するなど、顧客サービスの向上を図る。

» 2017年12月25日 12時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 NECは2017年12月22日、東京都を中心に事業を展開するさわやか信用金庫が、集金業務や預かり業務を行う営業支援システムにNECの「マイナンバー収集ソリューション」を導入したと発表した。

 マイナンバー法の改正により、金融機関における口座番号とマイナンバーのひも付けが2018年1月から任意で始まることから、さわやか信用金庫は、マイナンバー収集の効率化と高度なセキュリティ対策を目的に、全営業店舗に新システムを導入。2018年1月から順次稼働を開始する。

 マイナンバー収集ソリューションは、集金業務やセールス活動に利用する営業員の外訪端末に搭載されたカメラを使い、専用アプリで、マイナンバー通知カードやマイナンバーカード、運転免許証などの券面を撮影することで、顧客のマイナンバー情報を迅速かつ確実に収集するシステム。専用アプリが備えるOCR機能やQRコード読み取り機能により、マイナンバーなどの情報を得る。

 営業員が撮影した顧客の個人情報(マイナンバーや運転免許証など)を、即時にマイナンバー管理サーバに送信する。外訪端末内には撮影データを保持しないため、外訪端末の紛失や盗難の際も情報漏えいのリスクを回避できる。

 外訪端末の通信にはモバイル専用線を活用し、外訪端末を活用した顧客情報の収集や確認をセキュアに行える。また、マイナンバー管理サーバに保存された顧客情報を全て暗号化することで、セキュリティを強化している。

 さわやか信用金庫は、新システムの導入により、顧客のマイナンバー収集における応対時間を短縮し、融資や資産運用などの提案時間を捻出することで、顧客サービスの向上を図る構え。また、紙による運用を廃止することで、顧客情報が記載された用紙の紛失リスクを低減するとしている。

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