IoTとO2Oアプリでショッピングセンターの来店状況を分析――KDDIら、横浜JOINUSで実証実験

KDDIは、ZOYI、ARISE analytics、ipocaとともに2018年2月から、横浜駅と接続するショッピングセンター「JOINUS」で、来店状況などを分析する実証実験を行う。IoTセンサーで得る顧客動線や来店数、O2Oアプリで得る顧客属性などを活用する。

» 2018年01月25日 11時30分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 KDDIは2018年1月24日、相模鉄道横浜駅と商業施設が一体化した駅ビル「JOINUS(ジョイナス)」で、顧客動線と顧客属性を組み合わせて来店状況などを分析する実証実験を開始すると発表した。

 実証実験は、実店舗向け小売分析を手掛ける韓国企業のZOYI、データアナリティクスのARISE analytics、O2O(Online to Offline)プラットフォームを開発するipoca、JOINUSと共同で2018年2月から実施する。

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 1日に約23万人が来店するJOINUS内の出入口やロビーなど、主要な場所に設置された複数のIoT(Internet of Things)センサーにより、来店客が持つスマートフォンからWi-Fi経由で時間ごとの来店者数などを把握する。

 また、さまざまな店舗のクーポンが利用できるスマートフォンアプリ「NEARLY」を通して、JOINUS内で利用された来店客の属性情報を把握する。

 JOINUSでは、今回の実証実験で得るデータや分析結果を基に、店舗レイアウトの改善やO2Oプロモーションの促進など、より効率的な店舗運営に向けたサービスの提供や改善を目指すとしている。

 各社の役割としては、KDDIは実証実験でデータを収集し、解析できるIoT基盤を提供。ZOYIは実証実験で使用するIoTセンサーを提供する。ARISEは、IoTセンサーから得られたデータを基に分析を行い、KDDIやipocaとともに、可視化した分析結果をJOINUSにフィードバックする。ipocaは、スマホアプリNEARLYを提供する。

 4社は、今回の実証実験を通して得られる知見を基に、今後の商用化や他のショッピングセンターなどへの展開を目指すとしている。

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