いかがでしょうか。RPAが人間の代わりになると言っても、現状ではできることとできないことがあること。そして、代わりをやってもらうためには、人間に教えるよりもはるかに細かく、業務の内容を説明する必要のあることが分かっていただけたのではないかと思います。RPAの特長と限界をしっかりと理解することが、導入への第一歩なのです。
実際、導入の現場でも「どういった業務がRPAに向いているのか」と質問を受けることは多いですね。多くの企業が、RPA導入で最初につまずくポイントといえるでしょう。
これを読んで、皆さんは「何だか自分の仕事に使えそうだぞ」と思ったでしょうか。それとも、「なんだ、自分の仕事には使えそうにないなぁ」とがっかりしたでしょうか。今回、例に挙げたのはRPAが持つ可能性のごく一部であり、世の中には適用可能な業務が山ほどあります。技術の発展もまだまだこれから楽しみな分野です。がっかりするのはまだまだ早いのです。
RPAの適用領域が「ホワイトカラー全般」といわれるのも、職種によってカバー率の差こそあれ、あながち間違いではないと考えています。これからの連載で、あなたの仕事にも生かせるポイントが出てくるかもしれません。もしも、連載を最後まで読んで、やっぱり生かせるところがなかった場合は、ぜひ喜んでください。その仕事は、とてもクリエイティブな上に機械で替えがきかないのでしょうから。
次回は、PC上でどういった操作をRPAで自動化できるのか、その具体的な例を紹介します。どうぞお楽しみに。
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