6四半期連続で目標を達成 クラウドで勢いに乗るマイクロソフト、次の一手はMicrosoft Focus(2/2 ページ)

» 2018年02月17日 08時00分 公開
[大河原克行ITmedia]
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6四半期連続で目標を達成、勢いに乗る国内市場

 米Microsoftの決算では、エリア別の実績を明らかにしていないため、日本マイクロソフトの業績は明らかにはなっていない。しかし、日本マイクロソフトの業績も引き続き好調のようだ。

 同社によると、2017年度(2016年7月〜2017年6月)は、全四半期において、全てのセグメントにおいて予算を達成しているが、この勢いは2018年度に入ってからも継続しており、第1四半期、第2四半期ともに全てのセグメントにおいて予算を達成しているという。つまり、6四半期連続で、全てのセグメントの予算を達成しているというわけだ。

 一方、日本マイクロソフトの平野拓也社長は、2017年度の目標として、売上高の50%以上をクラウドビジネスにすることを掲げ、2017年度末時点では47%となり、ほぼ達成したと宣言した。

 2018年度に入ってから、四半期ごとのクラウドビジネスの構成比は50%を突破しており、その目標は新年度以降、達成されている。米Microsoft本社が200億ドルという数字を言わなくなったのと同様に、日本マイクロソフトも、今後は自ら「50%」という過去の数字は言わなくなるのだろう。

 日本マイクロソフトの平野社長が掲げた次の目標は、「2020年には国内パブリッククラウド市場において、リーディングシェアを奪取すること」だ。今後、25〜30%のシェア獲得に向けて、先行するAWSを猛追する考えだ。

 第2四半期決算では、掲げた目標を過去のものとし、次のステップへと踏み出したMicrosoftの姿が垣間見えたといえる。

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