Google、AMPの高速化技術のWeb標準化を目指す

Googleが推進するモバイルWeb高速化プロジェクトAMPで得た成果をWeb標準化する取り組みを発表した。この標準に準拠すれば、非AMPコンテンツでもGoogle検索結果でAMP同等に扱われるようになる。

» 2018年03月09日 11時35分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは3月8日(現地時間)、モバイルWeb高速化プロジェクトAMP(Accelerated Mobile Pages)で得た成果をWeb標準に反映させる取り組みについて発表した。

 amp 1

 「AMPで学んだことに基づいて、われわれは次の段階として、AMPの技術を採用していないコンテンツもトップニュースなどのGoogle検索結果でサポートしていく」という。Googleが標準化を目指す機能セットに準拠すれば、AMPに準拠していないコンテンツでもサポートする。

 amp 2 モバイルGoogle検索の「トップニュース」に表示されるのは現在はAMP採用コンテンツだ

 AMPは、Googleが2015年10月にTwitterなどと協力して策定(正式公開は2016年)したモバイルWeb高速化のためのプロジェクトおよびイニシアチブの名称。モバイル向けWebページをオープンソースで公開されている「AMP HTML」というフレームワークを使って構築すると、そのページはGoogleやTwitterなどのサーバにキャッシュされ、Googleの検索結果やTwitterで高速に表示される。

 GoogleはAMPをモバイルWeb全体を快適にするためのプロジェクトだとしているが、キャッシュを表示するというAMPの仕組み上、URLがオリジナルにならないことや、非AMPサイトへの差別だとして批判する向きもある。URL表示については、昨年2月に解決策が提示された。

 技術セットの標準化作業は、W3Cの様々なWICG(Web Platform Incubator Community Group)プロジェクトを通して推進していく。

 それと並行してAMPのオープンソースの取り組みは継続していく。同社は2月にはAMPのGmailでの採用と、「AMPストーリーズ」を発表している。

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