ケンドリック・ラマーの「DAMN.」にピュリッツァー賞

2018のピュリッツァー賞音楽部門がラッパーのケンドリック・ラマーのアルバム「DAMN.」に贈られた。公益賞は「#MeToo」のきっかけを作ったNew York TimesおよびNew Yorkerが、国内報道賞は大統領選へのロシア政府介入を報じたWashington PostおよびNew York Timesが受賞した。

» 2018年04月17日 10時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米国の優れた報道や作品に贈られるピューリッツァー賞が4月16日(現地時間)に発表された。音楽部門はラッパーのケンドリック・ラマーがアルバム「DAMN.」で受賞。クラシック以外のアーティストの受賞は、2006年のセロニアス・モンク、2007年のオーネット・コールマン、2008年のボブ・ディラン(いずれも「特別賞」)以来の4人目になる。

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 受賞理由はこのアルバムが「現代のアフリカ系米国人の生活の複雑さを切り取ったスケッチを日常的な言葉とリズミカルなダイナミズムで提供する優れた曲集」だという評価。

 lamar 2 アルバム「DAMN」(Apple Musicより)

 ケンドリック・ラマーは、治安の悪いことで知られるカリフォルニア州コンプトン出身で、DAMNを含むこれまでの4枚のアルバムで、コンプトンでの生活や悪との葛藤を描いてきた。

 DAMNには、U2、リアーナ、ジェイムス・ブレイクなどのアーティストが参加しており、米Billboardによるとリリース後1週間で35万3000枚(ストリームを除く)販売した。

 この他、公益賞は、セクハラを受けたとカミングアウトする「#MeToo」のきっかけを作っ映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラ疑惑を報じたNew York TimesおよびNew Yorkerが、国内報道賞は、2016年の米大統領選へのロシア介入疑惑を報じたWashington PostおよびNew York Timesが受賞した。

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