「平成生まれのハッカー社長」が考える、働き方改革に潜む“脆弱性”とは?(3/4 ページ)

» 2018年05月01日 08時00分 公開
[タンクフルITmedia]

インフラ構築に費用と時間のかかるVDIも「Workspot」で解消

photo 日商エレクトロニクス ITプラットフォーム事業本部営業推進部第一課 主任 岡田正成氏

 石森氏に続いて登壇したのは、日商エレクトロニクスの岡田氏。同氏がテーマにしたのは、働き方改革の一環として叫ばれている「テレワーク」だ。セキュリティに配慮しながらも、ユーザーが使いやすい。そして現実的なコストで――。これが昨今のテレワークインフラに求められているというが、簡単なことではない。

 セキュリティを考えると社内にPC環境を構築して、リモートで利用するVDIが有利だが、PC以外で利用するのが難しく、3Tier(サーバ+ネットワーク+ストレージ)構成であるため、社員全員の環境を用意しようとすると構築期間もコストもかさむ。一方のリモートアクセス(リモートデスクトップ)についても、ツールが乱立している上に、「バージョンアップ作業が追い付かないということが社内実践から分かった」(岡田氏)という。

 そこで、岡田氏が紹介するのが米国企業Workspotだ。CitrixやVMwareの出身者が設立した企業で、テレワークインフラの「Workspot」を展開している。マルチデバイス対応のWorkspot Clientと管理ソフトを組み合わせて利用し、PCのリモート接続、VDI、社内システムへの接続などを可能とする。MAM(Mobile Application Management)機能も備えており、世界で150社以上の採用実績があるという。

 また、VDIの導入に当たっては、Workspotを使い、クラウド上にサーバを構築して利用する方法を提案。コストと構築時間を大きく抑えられるという。「仮想インフラに、Nutanixのような事前検証済みのHCIを使えば、30分でセルフセットアップが完了する」と岡田氏は強調した。

photo Workspotは、管理系サーバをクラウド化したVDI環境が利用でき、構築時間とコストを大きく削減できる
photo Workspotが管理するAzureテナント上に、Windows 10のクライアントやサーバを構築してVDIを構築する「Workspot DaaS2.0」が、2018年夏に日本でもサービスを開始するという

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