外回りの営業はうれしい。では、内勤者にどんなメリットが? テレワーク導入のカベ(2/3 ページ)

» 2018年05月02日 08時00分 公開
[タンクフルITmedia]

モバイル時代には、先進的なモバイルOSと「EMM」の活用を

photo モバイルアイアン・ジャパン チャネルセールス本部長の中村真氏

 モバイルOSの先進的なセキュリティを活用せよ――。

 こう主張するのはモバイルアイアンの中村真氏だ。モバイルファーストという言葉が定着した昨今、自動車配車サービスの「Uber」のように、モバイルデバイス向けにしかアプリケーションを提供しない“モバイルオンリー”の企業も生まれつつある。

 日本でもモバイル活用が加速しているものの、IT管理者は「セキュリティは守れるのかという不安を常に抱えている」(中村氏)のが現状だという。しかも、現場からは「使い勝手を変えたくない」「面倒なセットアップはイヤ」「プライバシーは守りたい」といったさまざまな要望が上がってくる。

 中村氏は「EMM(Enterprise Mobile Management)こそ、使いやすさを求める現場の期待と、セキュリティをいかに確保すべきかというIT管理者の不安を解決するソリューションだ」と話す。EMMというと、iOSデバイスのイメージが強いかもしれないが、今はAndroid EnterpriseやWindows 10でもEMMが使えるようになっている。私物のデバイスでも、仕事用のアプリを分けて管理することが可能だ。

 「以前はデバイス管理(MDM)が重視されていたが、現在はEMMも必要とされている。昨今、モバイルOSはアプリケーションのデータを個別のコンテナに隔離することでOSを保護するサンドボックス型アーキテクチャを採っており、EMMによってセキュリティを統合管理しやすい仕組みになっている。シングルサインオンが可能になる他、許可されたデバイス、ユーザー、アプリケーションのみが安全に利用できる環境を整備できる」(中村氏)

photo モバイルOSはアプリごとに保存領域が独立しているため、適切な管理ツールがあれば管理しやすい

 講演の後半では、実際にモバイルアイアン・ジャパンが提供するEMMソリューションを使用したデモを実施。仕事用のアプリケーションを利用する場合、自動的にVPNに接続されるため、利用者は接続設定などを意識することなく、安全に社内リソースにアクセスできることなどが紹介された。

 中村氏によれば、モバイルアイアン・ジャパンのEMMは、グローバルトップ2000社のうち約5分の1で導入されており、「主要なOSベンダーとも密接な関係を築くことで、OSのアップデートにも即日対応している」という。国内においても、デンソーや資生堂、「ほっともっと」を展開するプレナスなど、幅広い業種や企業で利用されているとアピールした。

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