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» 2018年05月09日 12時00分 公開

AI、IoT活用でLPガスの遠隔検針とLPガス容器の交換業務を効率化――ミツウロコCSとNEC、名古屋で大規模実証

ミツウロコCSとNECが、LPガス事業者・配送事業者向けの「LPガスメーター指針値提供サービス」の共同実証を開始。IoT向け広域無線通信「Sigfox」でLPガスメーター指針値を遠隔取得するとともに、AI分析でLPガス容器配送業務を効率化する。

[金澤雅子,ITmedia]

 ミツウロコクリエイティブソリューションズ(以下 ミツウロコCS)とNECは2018年5月8日、「LPガスメーター指針値提供サービス」を利用した大規模実証を愛知県名古屋市周辺で実施すると発表した。

 LPガスメーター指針値提供サービスは、ミツウロコCSの全面協力を得てNECが開発し、全国のLPガス事業者・配送事業者向けに2018年夏から提供するもの。消費者宅のLPガスメーターに「LPWA対応IoT無線化ユニット」を設置し、通信網に京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が提供するIoT向けネットワーク「Sigfox」を利用して、LPガスメーターの指針データを遠隔から取得する。

 取得したデータはNECのIoT基盤「NEC the WISE IoT Platform」に収集、蓄積し、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」で分析することで、LPガス容器の最適な配送日と効率的な配送ルートを策定。これにより、検針からLPガス配送車両への積載容器本数を指示するまでの全プロセスを自動化する。

Photo LPガスメーター指針値提供サービスの概要

 今回の実証は、約12カ月間にわたり、数千世帯を対象に実施し、LPガス指針データの自動取得、LPガス残量の日次把握、LPガス容器の配送業務効率化、LPガス容器の全量交換による物流コストの削減について、具体的な効果を測定する。併せて、双方向通信が可能な他のLPWA(Low Power Wide Area)網を一部で利用し、保安面の強化についての効果測定を行う。

 実証においてミツウロコCSは、日次で把握、管理が可能になった消費者のガス消費量から、消費者宅へLPガス容器を配送する上で最適な配送計画を構築。その際、LPガス容器の交換は、各消費者宅に設置してあるLPガス容器内のガス残量が供給側と予備側の両方が減った段階で全量交換を実施する(従来は片側ずつ交互に交換)。これにより、配送回数を最大50%近くまで削減でき、配送業務の大幅な効率化が期待されるという。

 実証を通して両社は、LPガス指針データの分析と現場ノウハウの活用を進め、配送ルートの自動構築とLPガス配送車両への容器積載指示の自動化による「属人化の排除」にも取り組むとしている。

 また、ミツウロコCSは、配送業務効率化と物流コスト削減の具体的効果の測定とエビデンスを蓄積するとともに、配送現場での課題を抽出し、ノウハウとして蓄積することで、同サービスのより効果的な活用方法や、配送業務の効率化、物流コスト削減に向けたコンサルティングサービスにも活用していく予定だという。

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