リーンスタートアップとアジャイル開発を組み合わせたPivotalのベストプラクティスを企業が体得するための場(ワークスペース)として展開している「Pivotal Labs」。ここではPivotalのアジャイル開発チームが一定期間、ソフトウェア開発を一緒に行うことでアジャイル開発のスキルを継承し、企業自身でデジタル改革が推進できるようになってもらうというのがゴールのサービスだ。
このPivotal Labsのエッセンスを取り込み、SoEだけでなくSoRも含めた両輪で価値創出を支援することを狙ったのが「富士通アジャイルラボ」だ。富士通が2016年5月に作った事業共創の場「PLY」と同じ富士通ソリューションスクエア内の3階フロアに、2018年度下期を目標に設置される予定。
「富士通アジャイルラボではシリコンバレー流の開発スタイルを採用している。富士通のエンジニアがお客さまと一緒に朝食を取るところから始まり、ペアでひざを突き合わせて1日じっくりと開発する。少し疲れてきたらリラックスするための卓球台も用意している。Pivotalの方法論を活用しながら、リーンスタートアップやアジャイル開発の進め方を体得できる場所を目指す」(中村氏)
同社は2018年4月2日に、Pivotalジャパンのアジャイル開発サービス「Pivotal Labs」を活用した人材育成強化の方針を発表。企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する“アジャイル開発の伝道師”となるコア人材の育成を始めている。また、コア人材のスキルレベルを可視化するものとして「アジャイルスペシャリスト認定制度」を用意し、コア人材が実際にどの程度のアジャイル実践力や経験があるかが、企業側からも分かるようにするという。このアジャイルスペシャリストは2018年度中に200人、2020年までに550人を育成する予定だ。
この富士通アジャイルラボを含め、同社では企業の課題やフェーズに合わせた以下の4つのサービスを提供するという。
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