5分、10分と過ぎると体中から汗が噴き出してきた。(鬼)トレーナーもインターバルの時だけ優しく水を手渡してくれる。途中、足がガクガクになるような恥ずかしい場面があったものの、何とか最後のプログラムまでたどり着いた。
最後のプログラムだけは特殊で3種類から選べる。通常は、指定された方向に腕を動かす「パンチ」を行うのだが、写真撮影のために連れてきた新人女子に見栄を張ろうと、何と最もハードな「ももあげ(10秒×5回)」を事前に選んでしまっていたのだ。最後のプログラムが始まるときに後悔するも手遅れ。トレードマーク(?)のメガネはずれるわ、フォームはひどいわ、カッコいいところを何一つ見せられないまま、悲しい醜態をさらしてしまった。
終わった瞬間に地面に倒れこまなかった点だけは、自分を褒めてあげたい。たった15分だったが、3倍以上の時間運動したような倦怠感だ。「……大丈夫ですか?」と心配してくれる後輩の笑顔がやや引きつっていたように感じたのは、自分の思い違いだろうか。「軽い気持ちで体験なんかするんじゃなかった……」。全身汗だくになりながら、ふらふらと更衣室へと戻っていったのだった。その後、会社に戻ったものの、その日は正直仕事にならなかったのはココだけの話だ。
SIXPAD STATION 代官山は2018年6月1日にプレオープンし、7月中にグランドオープンを予定している。社内には先端ITを調査するチームがあるとのことで、今後は、「もっと簡単にフルボディスーツが着られるようにしたい」(SIXPADブランド担当者)など、改善を目指すポイントはたくさんあるそうだ。
SIXPAD STATIONは、新業態のビジネスとして「今後は国内で500店舗、世界で5000店舗展開を目指したい」(同上)という。利用は1回当たり8000円(税別)とやや高めだが、初回は3000円で体験できる。
痩せたい人、最先端のITを体験したい人はぜひ代官山に行き、自分と同じ苦しみを味わってほしい。ただし、普段から運動不足という人はあまり無理をしない方がいいかもしれない。記者と同じように、3日ほど全身の筋肉痛に悩まされることになる。
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