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» 2018年07月23日 07時00分 公開

SaaS型ERP導入に失敗しないための「5つのポイント」:第5回 SaaS型ERPを活用した業務改革のポイント 「間接材購買」編 (1/3)

業務改革とSaaS型システムの導入に失敗しないためのポイントについて、コスト削減を比較的早く実現できることから業務改革の対象になりやすい「間接材購買」を例に、解説します。

[川上隆之/KPMGコンサルティング,ITmedia]

 今回は、SaaSを有効活用した業務改革の実行について、「間接材購買」に注目して解説します。

 間接材購買に関しては、コスト削減を比較的早く実現できるため、企業ではコスト削減のために間接材購買業務に対する業務改革を進めようとします。しかし、対象となる品目数が多く、かつ複数他部門で扱っているため、これまでは、多くの企業がコスト削減や業務を効率化することに苦労していました。

 そこで、SaaS型統合管理システムを有効活用することで、より効率的に間接材の購買コストの削減や業務の効率化が可能になります。グローバルでの導入事例を紹介しながら、業務改革とSaaS型システムの導入に失敗しないためのポイントについて解説します。

間接材購買の業務改革に向けて

 間接材購買の業務改革を進めていくために、支出分析、カテゴリー分析を実施し、対象品目を明確にします。さらに、コスト削減のインパクトを算出したうえで、システム導入を開始していくことにより、業務効率化ならびにコスト削減効果が大きくなります。

 まず、コスト削減のためには、支出分析が重要です。

 図1のように年間発注金額として、どの品目の支出が大きいか、発注金額が大きくコスト削減の期待値が高い品目を把握します。これらの発注金額が多い品目(ロフティヘッド領域)は、一括で価格交渉し、集中購買によりコスト削減を実現します。

 発注金額が少ない品目(ロングテール領域)は各担当者が購入価格を確認し、個別に購入するため、コスト削減効果は小さくなります。

 品目によって、コスト削減が容易な品目と容易ではない品目が存在しますので、ロフティヘッド領域となるのか、またはロングテール領域となるかを見極めることが重要です。

Photo 図1:支出分析例(年間発注金額と品目の関係)(出典:KPMGコンサルティング)
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