例えば僕は、簡略にいうと、
という特性がある。これは、“ファシリテーション型コンサルタント”としては“めちゃ向いている”と思っている。
さらに、「個人への影響」にフォーカスを当てると、「教育や研修・トレーニングも、楽しくやれるし、パフォーマンスが上がりやすい」、また「経験の言語化」にフォーカスを当てると、「執筆やブログ更新では苦もなく高いパフォーマンスが出せる」という感じに、自然と仕事の幅が広がっていく。
「好き・嫌い」「強み・弱み」をきっちり理解し、そこにフォーカスを当てていると、自然と「強み」が伸びるのだ。「強み」が伸びて、「好きな状況」で仕事をしていると、いきいき、のびのびと仕事ができる。
そういう人には、新たな仕事が舞い込んでくるものだ。そして、自分の“「好きな作業」×「好きな状況」”が分かっていると、引き受けるべき仕事と断るべき仕事の判断もつくようになる。
そうなると、自然と仕事の幅が広がっていく。“人生100年時代、変化の多い時代”でも全然問題ない。強みが強みを呼び、仕事や環境が変わっても、変わらず強みを軸に成果が出せるようになるのだ。
さて、ここまで書くと、誤解を招く点もあるだろう。勘違いが生まれないように、2つの注意点を書いておく。
多くの人がステージIを“はしょろう”とする。
だが、ステージIに全力で向き合わずに、自分の本当の「やりたいこと」や「特性」は分からない。分かったと思っているのは、実は錯覚だ。だからこそ、しばらくは、いろいろなことにチャレンジし、面白がって仕事をする必要がある。工夫して仕事をすることが、本当の自分を見いだすことにつながるのだ。
よくあるミスは、「これは自分の好きな仕事じゃないから、やりたくなーい」「これはなんか楽しくなーい」という思考停止だ。
「楽しくない」なら、どうしたら楽しめるか、いろいろ工夫してみる必要がある。その過程で「楽しい状況」「楽しくない状況」がハッキリ分かるようになる。
「好きな仕事じゃない」なら、「その仕事のうち、どの作業が嫌いないのか? それはなぜか?」を内省してほしい。仕事単位ではなく、“「好きな作業」×「好きな状況」”で考えるのだ。これは、いろいろやって体験して、工夫し、アクションの結果、自分の感情がどう変わるかを観察して、ようやく分かることなのである。
一方、「やりたいことや向いていることなんて、分からない。考えても無駄」というのも、極論でありよくない。
仮説は必要だ。「自分のやりたいことはXXかもしれない」と仮説を持った上で、いろいろな経験をして検証していく。仮説がないと、効果的な検証はできない。
例えば僕の場合は、「目に見える“成果”が出る状況」が好きだと思っていたが、いろいろな経験を通して検証し、内省した結果、「目に見えて、“眼の前にいる人が喜んでくれる”状況」が好きだと分かった。これは僕の中ではかなり大きな発見だった。
最初に仮説を立て、それを検証し続ける。最初の仮説は間違っていても構わない。というか、たいてい間違っている。でも仮説がないと、間違っていることにも気が付けない。
ステージI、ステージII、ステージIIIを実行できるようになると、あとは自然に人生が展開していくようになり、仕事が楽しくなる。
生きるために仕事をするのではなく、楽しいから仕事をする。その結果、お金がついてくるし、新たな機会が生まれる、という状態になる。これが連続していくと、きっと50年くらいは楽しく働けるのではないかと思う。
ちなみにこれは僕の主観なので、押し付けるつもりはないが、「遊ぶように、いきいきと働く人生」が最高なんじゃないかと思う。
コンサルティング会社、ケンブリッジのコンサルタント。一級建築士。ファシリテーションとITを武器に変革プロジェクトを支援しています。
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