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» 2018年10月10日 15時00分 公開

乗りたいときに行きたい場所まで 「AI運行バス」で観光促進――横浜・臨海エリアで実証実験

NTTドコモらが、神奈川県横浜市のみなとみらい21と関内エリアで、乗りたいときにスマホで呼べる「AI運行バス」の共同実証を開始。周辺の観光、グルメ、アミューズメントなどの商業施設とも連携し、観光客の回遊性の向上効果などを検証する。

[金澤雅子,ITmedia]

 NTTドコモ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、横浜市と共同で「AI運行バス」の実証実験を開始した。同市のみなとみらい21と関内エリアを含む臨海地区で、観光客を中心とする来街者を対象に実施。実証期間は、2018年10月5日から12月10日まで。

Photo 「AI運行バス」の利用イメージ

 AI運行バスは、専用のスマホアプリで乗車したい場所と降車したい場所を指定すると、乗り合いバスが配車されるオンデマンドの乗合型公共交通サービス。乗車を希望する利用者の移動ニーズをAIがリアルタイムに解析して、エリア内を運行する複数車両から最適な車両を配車。送迎順や目的地への道順を最短ルートで運行する。

 スマホアプリでは、周辺の観光・アミューズメント施設、グルメスポット、イベント情報などを検索でき、クーポンも配布。利用者は、行きたいところが見つかれば、すぐにAI運行バスを手配して目的地に移動できる。

Photo 「AI運行バス」アプリケーション概要

 今回の実証実験で利用する車両は、4〜6人乗りのワゴン車で、10台を配車。運行区域内に31カ所設置した乗降ポイントを経由して運行する。運行時間は10時から21時まで。乗車は無料で、運行区域内の鉄道駅やホテルで配布される乗車チケットを利用すれば、期限内に何度でも乗車できる。スマホアプリは「AI運行バス」公式サイトから入手可能。

Photo 「AI運行バス」の車両
Photo 「AI運行バス」乗降ポイント一覧(31カ所)

 実証実験では、目的地にダイレクトに移動できる利便性の高い移動手段を提供することで、観光客の回遊性向上効果を確認。

 また、移動手段と商業施設のサービスを“MaaS(Mobility As A Service)プラットフォーム”として統合して提供することで、交通と商業施設の連携を促し、交通需要の増大や商業施設の売上向上につなげる狙いがあり、その効果も検証する。

 MaaSは、車や鉄道、バスなど、各種のモビリティー(移動手段)を連携させて移動の利便性を高めるサービス。スマホアプリを通して商業施設のサービス提供基盤として活用することで、商業施設側にとっては、来街者の人数や属性、自施設情報の閲覧状況などを把握し、来街者に合わせた施設情報をリアルタイムに発信できるメリットがある。

Photo 商業施設向けポータルサイトの概要

 なお、実証実験は、NEDOが2018年度から取り組むAIの社会実装の実現に向けた研究開発プロジェクトの一環として実施される。また、横浜市では、同実証実験を商業施設への送客効果による経済の活性化を目指す「まちの回遊性向上プロジェクト」の一つとして位置付けている。

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