Appleの7〜9月期決算は予想を上回る増収増益だった。iPhoneの販売台数は横ばいだったが平均販売単価が上がったため、売上高は29%増。次四半期からは販売台数を公表しない計画だ。
米Appleが11月1日(現地時間)に発表した第4四半期(7〜9月)決算は、売上高は前年同期比20%増の629億ドル、純利益は32%増の141億2500万ドル(1株当たり2.91ドル)の、第4四半期として過去最高の増収増益だった。売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は614億6000万ドル、1株当たり純利益は2.78ドル)を上回った。
iPhoneの販売台数は前年同期からほぼ横ばいの4689万台で、アナリスト予測の4750万台に届かなかった。同四半期中に発売の高価格の「iPhone XS/XS Max/XR」が好調で、平均販売価格(ASP)が28%高くなり、793ドルだった。売上高は29%増の371億8500万ドルだった。
7月に発売した新型「MacBook Pro」が好調で、Macの販売台数は前期より42%増(前年同期比では1%減)の530万台、売上高は前年同期比3%増の74億1100万ドルだった。
iPadの販売台数は6%減の969万9000台、売上高は15%減の47億4100万ドルだった。
AppleCare、Apple Payなどを含むサービス部門の売上高は17%増の99億8100万ドル、AirPods、Apple Watch、iPod、Apple TV、Beats Electronicsなどのその他のハードウェア製品の売り上げは31%増の42億3400万ドルだった。Apple Watchの新モデルが好調だった。
ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)は業績発表後の電話会見で、2019年第1四半期から業績発表でiPhone、iPad、Macの販売台数を公表しないと語った。その理由を「Appleの価値提案の広さを正しく反映していない」からとした。
また、これまでその他のハードウェア製品としていたカテゴリーを「Wearables, Home, and Accessories」とする。
第4四半期の予測は、売上高は890億〜930億ドルとした。アナリスト予測(930億2000万ドル)より低い。同社は電話会見で、為替の影響と製品の供給の不確実性を予測に反映させたと説明した。
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