Adobe、AcrobatとReaderの深刻な脆弱性に対処

今回のアップデートでは2件の脆弱性が修正された。悪用されれば任意のコードを実行されたり、権限を昇格されたりする恐れがある。

» 2019年01月08日 09時45分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

 米Adobe Systemsは、Adobe AcrobatとReaderのセキュリティアップデートを米国時間の1月3日付で公開し、深刻な脆弱性に対処した。緊急度は同社の3段階評価で最も高い「クリティカル」、優先度は「2」に分類している。

 Adobeのセキュリティ情報によると、今回のアップデートでは2件の脆弱性を修正した。悪用されれば任意のコードを実行されたり、権限を昇格されたりする恐れがある。いずれもTrend MicroのZero Day Initiativeを通じて報告された。

 これらの脆弱性を修正したアップデートはWindows版とmacOS版が公開されている。更新版のバージョンは、Acrobat DC/Acrobat Reader DC連続トラックが「2019.010.20069」、Acrobat 2017/Acrobat Reader DC 2017クラシック2017トラックが「2017.011.30113」、Acrobat DC/Acrobat Reader DCクラシック2015トラックが「2015.006.30464」となる。

 現時点でこの脆弱性を突く攻撃は確認されていないと思われ、Adobeでは30日以内を目安としてアップデートを適用するよう勧告している。

photo 脆弱性を修正した最新バージョンの一覧(出典:Adobe)

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