Google、「Chrome 74」の安定版公開 Windowsでもダークモードに対応へ

Windowsでダークモードが利用できるのは、まだ少数のユーザーにとどまっている。

» 2019年04月25日 12時00分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

 Googleは2019年4月23日、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 74」(バージョン74.0.3729.108)をWindows、Mac、Linux向けに公開した。数日から数週間かけて配信される。

 Chrome 74は、macOSに加えてWindowsでも「ダークモード」に対応した。ダークモードとは、OSやアプリケーションにおいて、UIの色調を暗くする機能のこと。ただし、現時点では、まだ行き渡っていないようだ。

 Googleのブログによれば、最新版のChrome 74は計39件のセキュリティ問題を修正した。このうち外部の研究者から報告された脆弱(ぜいじゃく)性で、PDFレンダリングエンジン「PDFium」や「ANGLE(Almost Native Graphics Layer Engine)」、JavaScriptエンジン「V8」、HTMLレンダリングエンジン「Blink」に存在する5件について、危険がGoogleの4段階評価で上から2番目に高い「高」に分類されている。

 このレベルの脆弱性を悪用された場合、一定の条件下で任意のコードを実行されたり、セキュリティ対策機能のサンドボックスをかわされたりする恐れがある。

 脆弱性を報告した研究者には、それぞれ500〜3000ドルの賞金が贈呈された。

Windows向けダークモードが「公開されたのにまだ使えない」? ユーザーの問い合わせに対するGoogleの回答は

photo 「Chrome 74にアップデートしたのにダークモードにならない」とユーザーが投稿したGoogle Chromeのヘルプページ

 ダークモードについては、デスクトップ向けのChrome 73安定版からmacOS版のみ設定可能になっていた。今回公開されたChrome 74は、初めてWindowsでもダークモードに対応したことになるが、現時点でまだ行き渡ってはいないようだ。

 あるWindows 10のユーザーは、Google Chromeのヘルプページに「Chrome 74にアップデートしたのにダークモードにならない」という声を投稿した。

 これに対してGoogleの担当者は、同じページで「この機能は現時点で少数のChrome M74ユーザーに公開している(原文ママ訳)。近いうちにもっと幅広く提供する」と回答している。

 Windows 10でダークモードを有効にするには、設定画面の「個人用設定」から「色」を選び、規定のアプリモードで「黒」を選択する必要がある。

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