Microsoft Teamsで民事訴訟事件の争点整理 2020年2月から裁判所に順次導入

民事訴訟手続きをIT化する取り組みに「Microsoft Teams」が採用された。TeamsのWeb会議機能によって裁判所だけでなく、弁護士事務所などからでも争点整理に参加できる。Teamsの画面共有を利用して、関係者全員が書面や図面の同じところを見ながら協議できる。

» 2020年01月10日 11時37分 公開
[ITmedia]

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 日本マイクロソフトは2020年1月9日、最高裁判所の民事訴訟手続きに同社のクラウドサービス「Office 365」のコラボレーションツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)が採用されたと発表した。

活用イメージ 民事訴訟事件の争点整理における Teams の活用イメージ

 Teamsの利用は、2020年2月から知的財産高等裁判所や東京地方裁判所など9庁で、同年5月頃から横浜地方裁判所やさいたま地方裁判所など5庁で始まる。日本マイクロソフトによると、民事訴訟事件の争点整理にTeamsが利用されるのは世界で初めて。

 これまでも民事訴訟手続きの争点整理の際に当事者が遠隔地に居住しているなどの理由がある場合は、電話会議やテレビ会議システムを利用できた。しかし従来の遠隔会議には制約が多く、あまり活用されていなかったという。

従来システムの課題と最高裁判所が推進する「民事訴訟手続きのIT化」とは?

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