新型コロナウイルス便乗のフィッシング詐欺、国家関与の攻撃が横行――Googleが報告

Gmailにおいて、新型コロナウイルス関連のマルウェアやフィッシング詐欺メールが1日当たり1800万通検出された。Googleは便乗攻撃に関与する国家が十数カ国に上ると分析する。

» 2020年04月23日 09時45分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

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 Googleは4月22日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に便乗して、フィッシング詐欺などの攻撃が横行していると報告した。

 同社の脅威分析グループ(Threat Analysis Group)によれば、新型コロナウイルス関連の攻撃には「慈善団体やNGOをかたる」「雇用主から在宅勤務の従業員に宛てたメッセージを装う」「政府機関や公衆衛生当局の公式サイトに見せかけた不正サイトを開設する」といったものがある。例えば世界保健機関(WHO)になりすましてマルウェアをダウンロードさせようとする手口が見つかった。

Google COVID-19関連攻撃が確認された地域(出典:Google)

 Gmailにおいて、新型コロナウイルス関連のマルウェアやフィッシング詐欺などのメールは1日当たり1800万通以上、スパムメールは2億4000万通以上が検出された。その99.9%は機械学習モデルを使って阻止したという。

 Googleは便乗攻撃に関与する国家が十数カ国に上ると推測する。標的とされる国には日本も含まれる。

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