Linux Column

宮原 徹 宮原徹


いよいよデスクトップLinuxへの移行始まるか

[2003.9.9 UP] 9月の第1週は2つのイベントがあった。ひとつは「PHPカンファレンス2003」。もうひとつはLindowsOSの発売だ。何となく関係ないように思われるこの2つだが、ちょっとした結びつきを発見した。


オープンソースならではの問題回避策を考えてみよう

[2003.8.29 UP] Linuxを始め、さまざまなOSでは、問題回避のために情報収集したり、そのためにコストを掛けたりする。今回のコラムでは、ノートPC購入からその後に起こった問題を見つめ、回避策のいろいろを考えてみる。


初心者との対話によって得られたこと

[2003.8.22 UP] Linux導入における課題について考えてみた。日ごろ見落としがちな疑問について再考してみよう。


夏ナスは今が食べ頃だろうか

[2003.8.5 UP] ネットワークストレージの1つNASが、低価格な製品としても脚光を浴びている。市場を見つめ、メルコの製品を試して感じたことを書いてみよう。


改めてオープンソース議論を

[2003.7.25 UP] 1ヶ月ぶりのご無沙汰になります。この間、コラムのネタになりそうなものは、といったらSCOぐらいしか思いつかず、とてもじゃありませんが書けない状態でした。しかし、面白いネタが見つかったので紹介しましょう。


トーバルズ氏のOSDLフェロー就任で何か変わるだろうか

[2003.6.27 UP] トーバルズ氏がOSDLのフェローとして移籍された。最近のSCO騒ぎと並ぶLinux界のニュースだろう。その移籍で何が変わるのかを考えてみた。


Linuxに足りないと指摘された領域を考える

[2003.6.10 UP] ERP業界はものすごいことになっているみたいですね。ERPはLinuxのようなオープンソース系のOSにはまだまだ敷居の高い領域のようですが、近い将来ERPのプラットホームはLinuxが当たり前、なんて時代が到来するかもしれませんね。


SCOはどこへ行くのか?

[2003.6.3 UP] はたしてSCOはどこにいくのだろうか? もしSCOがこの争いに勝利できなかった場合、その後はあまり想像したくない。勝利できた場合、ライセンスビジネスが中心になっていくだろう。


LinuxWorldにて思う

[2003.5.28 UP] 先週はLinuxWorldだった。いつもと違い、今回は完全に一参加者という立場で見ることが出来たので、そんな目で見た雑感をつらつらと書き連ねてみたいと思う。


Linux PDAはどうなのだろう?

[2003.5.15 UP] Windows CE系は、Pocket PC 2002使用のマシンが遅くて使い物にならなかったからPDA購入候補リストから除外した。では、Linux採用のPDAはどうなのだろう?現状、シャープのZaurusがLinuxを採用しているので、とりあえずLinux Zaurusにフォーカスする。


64ビットCPUの行方とLinux

[2003.5.7 UP] 最近の市場動向で注目しているのが64ビットCPUの一般化傾向だ。それには当然Opteronの市場への登場も影響している。


あえてWindows Server 2003を考える

[2003.4.30 UP] Windows Server 2003が発表になった。Linuxのコラムだが、今回はあえてWindowsを題材に取り上げる。


Mozilla Party 4.0にて

[2003.4.22 UP] 先週末にオープンソースのMozillaの日本での普及活動等々をおこなっている「もじら組」主催のMozilla Party 4.0に参加してきた。


新入社員に教育を

[2003.4.16 UP] この就職氷河期を乗り越えて入社してきた諸君は、期待と不安で胸一杯だろう。思い起こせば、私も大学を卒業してあるデータベース会社に入ったのだが、選んだ理由の一つにはUNIXができるということにあった。


仮想マシンでいこう

[2003.4.9 UP] 日本国内ではあまり話題になっていないが、VMware 4.0がリリースされた。VMwareはWindows 2000/XPとLinux上で動作する仮想マシンソフトウェア。私もさまざまな記事を書いたりする上で欠かせないソフトとなっている。


バージョンはいかに進んでいくべきか?

[2003.4.1 UP] あっという間にRed Hat Linux 9ですね。Red Hat Linuxも、マイクロソフトの製品と同じようにバージョンが「x.3」にならないとバグが取れないから使えない、というふうに言われることが多いが、メジャーバージョン番号がアップしたことでドラスティックな変更が行われたような印象を受ける。


オープンソース DE 街角パソコン

[2003.3.26 UP] 先日、秋葉原を歩いていたところ、東京三菱銀行の角のスペースが喫煙スペースに変わっていたのには驚いた。中にはインターネット端末が置かれている。こうした端末に「KNOPPIX」を利用してみてはどうだろうか。


静粛性重視の自宅Linuxサーバ〜パーツ選択から稼働まで〜

[2003.3.20 UP] ホームサーバというキーワードが家電品にまで使われるようになった。その多くにはLinuxが使われており、機能面ではPCで実現できるものが多い。Linuxのシェル操作な用途はもちろん、そんな家電品に迫る自宅サーバを構築すべく、びぎねっと・宮原は立ち上がった


あらためてサポート、サービスの意味を考える

[2003.3.19 UP] 最近の気になったニュースといえば、米オラクルがUnited Linuxをサポートするようになったこと。このような動きを見ていると、オープンソースがサポートされているわけではない、という考えは徐々に払拭されてきており、いい方向に向いてきている。


オープンソースの生きる道

[2003.3.11 UP] 先週、日本Zopeユーザ会のミーティングがあり、その場で今後活動をどのように活発化してくべきかということを話し合った。その場で出たアイデアで非常に興味深かったものがあったのでご紹介する。


セキュリティで汗をかこう

[2003.3.3 UP] セキュリティは難しいと言われることが多いとが、一つには、汗をかいて何かを覚えていく機会が、ほかの技術に比べて少ないからではないか、と思う。セキュリティはさまざまな基礎技術の上に立っているもので。すぐ覚えられるものでもないし、緊急避難として考えれば対症療法も止むを得ないのでしょうけど。


オープンソースの有用性を実証していこう

[2003.2.25 UP] 前回の内容が思わぬところで反響(?)を呼んだようなので、今回はその点について展開していこう。オープンソースの開発プロセスに対する客観的な評価というのはなかなか難しい。


活発化する自治体におけるオープンソース導入活動

[2003.2.19 UP] 現状の日本にでは国の借金を減らすとともに、国の経済活動を活性化させるためのインフラ再構築が急務の課題になっている。この相反する要求を満たす方策としてオープンソースを活用すべきだという提言は、今年に入ってさまざまな場所で数多く試されてきた。


懐かしのMIFES

[2003.2.4 UP] MIFESがLinux版になって帰ってきた。なんだか、久々に地元に帰って同窓会にでも出たような気分だ。10年ほど前の、まだPC-9801全盛の当時、世の中のテキストエディタはMIFESとVZ Editorの2つが勢力争いをしていた。


オープンソースのサポートのあり方について

[2003.1.28 UP] 最近私が入っているメーリングリストで話題になったのが、サポート期間の問題。例えば、Red Hat Linuxのサポート期間は通常のバージョンが出荷後12カ月、サーバ用途のAdvanced Serverで3年とのこと。これは短すぎはしないだろうか。


ネット家電製品の立ち上がりは?

[2003.1.22 UP] 2003年の私の3つ目の予想は、ネット家電へのLinuxの活用だ。最近ではザウルスのようなPDAに組み込まれているが、今後どのようなものに組み込まれていくだろうか。


クライアントもLinuxにしていきたいが・・

[2003.1.17 UP] 前回はサーバの話を書いたが、今回はクライアントの話をしたい。ゆく年くる年でも、今年はクライアントビジネス大ブレイクと書いたしね。


2003年 自宅サーバのススメ

[2003.1.8 UP] 自宅サーバ構築について、「よく分かっていない奴がインターネットサーバなんて作っちゃいけない」という基調で話が進んでしまうことがよくありますが、私は「どんどんやるべき派」です。


「ゆく年くる年」2002年&2003年編

[2002.12.25 UP] 早くもクリスマス。今年もLinux「ゆく年くる年」を書く時期が来てしまった。まず、前回の答え合わせから。その後で、2003年を大予想する。


公共システムでのオープンソース採用のルールを

[2002.12.17 UP] オープンソースの最近の動きで感じるのは「公共系」の話が多いことだ。お役所がオープンソースを採用しようとしている。オープンソース型OS、総務省が研究会を発足など、キーワードを拾い始めたらキリがない。公的な領域でのオープンソースソフトウェアの利用というのは実際のところはどうなのだろうか。


地方も盛り上がるオープンソース

[2002.12.11 UP] 先週は大阪で「関西オープンソース+フリーウェア」というイベントに参加してきました。大きなテーマは「自治体でのオープンソースの利用」や「オープンソースによるデスクトップ環境」といったところ。先日シンポジウムに参加した北海道の伊達市もそうですが、地方では自治体からのオープンソースへの注目が強いのでしょうね。


「XP」とオープンソースのいい関係?

[2002.12.3 UP] 直訳すれば「極限のプログラミング」とでもいいましょうか、「ExtremeXtreme Programming」がじわじわと流行り始めているようです。XP関係のホームページを見てみると、オープンソースソフトウェアの開発モデルに親和性の高そうなものが見受けられました。


インスタントラーメンのようなシステム

[2002.11.27 UP] CD-ROM1枚しかないのにWindowsのインストールというのはなんて時間がかかるのだろう。最近、一部で話題になっているのがCD-ROMでブートしてX WindowにOpenOffice.orgまで動いてしまう「KNOPPIX」だ。インスタントラーメンのように、サーバにもクライアントにもCD-ROMをセットして少し待つだけでしっかりとシステムが作れるかもしれない


ハイパースレッディングに期待、課題はコスト

[2002.11.18 UP] 先週、インテルから正式にPentium 4でのハイパースレッディングのサポートがアナウンスされた。Linuxカーネル2.5のソースコードをフルコンパイルすると、ざっと見て3倍の速度(赤い彗星?)になる。これは魅力的だ。


新生ターボリナックスの課題

[2002.11.14 UP] 先週末に新生ターボリナックスの戦略説明会が行われたので、合間を縫って参加して来た。渡邊会長および矢野社長からプレゼンテーションが行われたのだが、その内容をふまえて私なりに同社の現状の課題について整理しておきたい。


エンドユーザーに対して「オープンソース」という名称は有効か?

[2002.11.7 UP] 11月初めの連休、北海道や四国へ出掛けた。北海道では、パネルディスカッションを行ったのだが、改めて「オープンソース」という言葉が一般のユーザーにとって理解されていないことを痛感した。残念なことだが、彼らにとってソースコードが公開されているかどうかということはそれほど重要なことではない、ということだ。


新しい日本でのオープンソース開発モデルの再構築が必要だ

[2002.10.29 UP] 最近、異口同音に「オープンソースに元気がない」という意見が出てくる。10代、20代の頭の柔らかいソフトウェア技術者が、突拍子もないアイデアやパワーで斬新なソフトウェアを作れるような土壌をどう作っていけばいいのか、真剣に議論しないといけない時期がきているのではないだろうか。


教育コストの問題をどう解決していくのか

[2002.10.23 UP] オープンソースはこれまで自己責任と自助努力によって支えられてきた。それが美徳とさえされてきた。しかし、現状は異なる。「美徳では食えない」ということだ。解決するにはやはり教育だ。新たにオープンソースの世界に入ってきた技術者に教育を与えるしかない。


それで、どのディストリビューションを選べばいいの?

[2002.10.16 UP] 少ない戦力でやれることというのは限られてくる。Linuxに再び追い風が吹き始めている気配があるが、船は同時に2方向には進めない。ディストリビューションベンダーからはUnited Linuxのような合従策が出てきているし、レッドハットにしても舵取りは難しそうだ。


Red Hat Linux 8.0に触れ、デスクトップLinux市場について考える

[2002.10.7 UP] 9月30日にRed Hat Linux 8.0がリリースされた。早速入手してインストールしてみたので、そのインプレッションをお送りしたい。ユーザビリティという点でまだまだ、というところはあるが、以前に比べるとシンプルな構成で、方向性としては個人的にはいい感じがする。


Linuxでコンピュータ作りは進化するか

[2002.10.1 UP] Linux Conference 2002で私が感じたことは新しいコンピュータ作りの可能性。コンピュータがほぼ単一のアーキテクチャに集約されていくのは必然なのかもしれない。問題はソフトウェアだ。


Linux Conference 2002にて

[2002.9.25 UP] 先週は「Linux Conference 2002」が開催されたので足を運んできた。基調講演は、経済産業省大臣官房参事官である福田秀敬氏によるもので、現在のIT産業のコスト構造を「技術者の稼働率が低いことによる利益率の低下」に問題があるという点については同感した。


本格化してきたUnited Linuxについて考える

[2002.9.19 UP] United Linuxがベータテストリリースに入ったようだ。ターボリナックスはUnited Linuxベースの製品を次期エンタープライズ向け製品のベースにしようと考えており、さらに、SCOは早速次期Linux製品ラインナップからUnited Linuxベースで統一していこうという比較的積極的な姿勢が見える。


作る楽しみを味わおう

[2002.9.17 UP] 作る楽しみというのが、最近のコンピューターには薄れてきてしまっているように感じます。せめてコンピューターをお仕事としている人ぐらいは、多少の苦労と、作る楽しみを味わって創造的な発想をしていくことが大事なのではないでしょうか。


たまには隣の芝(林檎畑?)を見てみよう

[2002.9.3 UP] 個人的に昔からのMac使いで、現在はなんとなくMacから離れてしまっているが、今回のv10.2を見ていると戻りたいような気持ちもチラホラ。たまにはLinux以外の話をしてみる。


ターボリナックスは復活するか?

[2002.8.27 UP] 先週のビックニュースといえば、SRAのターボリナックス買収だ。しかし、短期的に見てターボリナックスが以前のような勢いでビジネスをするのは難しい。あえて新マーケットでのリーダーを目指すというのも冒険ではあるが面白い。


エンタープライズLinuxは年内が正念場か?

[2002.8.19 UP] 富士通とオラクルが8CPUのLinuxマシンでOracle9i Databaseの動作を確認したという発表があった。エンタープライズ分野でのLinuxについて、じわじわと山の頂を狙うような発表が散見されるようになってきた。今年の後半からは具体的な導入ケースというのが見えてくることを期待したくなる。


データフォーマットに未来はあるのか?

[2002.8.6 UP] リアルネットワークスは、フリーな音楽データ圧縮フォーマット「Ogg Vorbis」を取り入れることを発表した。TCP/IPを使用しても特許使用料を支払ったりはしないが、なぜ音楽にはお金がかかるのだろうか?


ストリーミング市場に見るオープンソース化の波

[2002.7.29 UP] リアルネットワークスが自社のストリーミング技術の核をオープンソース化した。名称も「Helix」と変更して、SDKとして無償での組み込み利用を可能にした。この動きは、マイクロソフトの「Corona」を強く意識したものであることは間違いなさそうだ。


電子メール管理をどうするのか

[2002.7.22 UP] 昨今、電子メールの重要性は高まるばかりだ。反面、止むことを知らないスパムメールやウイルスメール、セキュリティホールを狙った攻撃など、新米管理者が船出をするには待ち受ける海は暴風雨だ。メールサーバ管理に対する需要の高さがうかがえる。


「Zopeに注目せよ!」

[2002.7.16 UP] 最近、オープンソースで気になる「ヤツ」がいる。「Zope」だ。Zopeは、元々アメリカ海軍士官で教官だったポール・エベレット氏が開発したオープンソース。同氏は、視力の低下で飛行機に乗れなくなったのでやむなく転職。ある電子新聞の発行を容易にするためにZopeを開発したという。


「Xbox Linux」を推理する

[2002.7.9 UP] 「Xbox Linux Project」によれば、匿名希望の誰かがマイクロソフトのゲームマシン「Xbox」でLinuxを動かすためのプロジェクトに20万ドルの賞金を出すことが決まったとか……。オープンソースの世界では、貢献度の高いプロジェクトに対して賞金を出すことがあるが、1〜2万ドルぐらい。一桁違う金額だが、これはいったい何なのだろう?


オープンソースプロジェクトの難しさ

[2002.7.2 UP] 先日のワールドカップ決勝の余韻が覚めやらぬ筆者の元に、突然ニュースが飛び込んできた。Kondara MNU/Linuxを開発していたKondara Projectが解散するというのだ。