KDDIと富士通、災害時データ復旧の実証実験に成功

» 2005年01月31日 18時38分 公開
[ITmedia]

 KDDIと富士通は1月31日、情報バックアップサイトの構築・運用の実証実験に成功したことを発表した。

 2004年12月8日から2005年1月31日の期間に、東京と大阪のデータセンター間の専用ネットワークで実験を行ったもの。東京での災害時を想定し、大阪のバックアップサイトへシステムを切り替える、オンライン、バッチそれぞれのバックアップを実施するなど、被災地のビジネス継続性について検証が行われた。

 実験には、KDDIが新たに構築したファイバーチャネル専用ネットワークと、富士通のストレージシステム「ETERNUS」、統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」などの、IT基盤「TRIOLE」の主要製品群を組み合わせた環境を採用。

 実際の災害シナリオを適用したさまざまな状況下で実験を行った結果、遠隔地間のデータ転送において、データロストの発生しない同期モードが実用可能であり、バックアップサイトへ切り替える時間が数分程度であることなどの結論が得られると共に、ネットワークおよび情報システムの運用管理、監視などが高性能、かつ高信頼に動作することが確認されたという。

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