NECエレクトロニクス、携帯向けプロセッサを拡充

» 2005年02月14日 13時17分 公開
[ITmedia]

 NECエレクトロニクスは2月10日、携帯電話向けアプリケーションプロセッサの新機種「μPD77540」(愛称「MP100」)の販売活動を開始した。

 μPD77540は、カシオ日立モバイルコミュニケーションズと共同開発したプロセッサで、日立製作所製「W22H」(2004年10月13日の記事参照)、カシオ計算機製「W21CA」(2004年12月13日の記事参照)に搭載されている。NECエレクトロニクスはμPD77540を汎用品として、国内携帯電話メーカーを皮切りに、広く市場投入していく。サンプル価格は5000円で、今年度中に量産体制を実現する予定。

 μPD77540は300万画素対応のカメラ信号処理ハードウェア、LCDインタフェースに合わせ、多様なマルチメディア機能をソフトウェア処理のみで実現可能なデジタルシグナルプロセッサを搭載。DRAMおよびフラッシュメモリがパッケージに内蔵されており、メモリやカメラ信号処理ハードウェアを個別に実装した場合に比べ、実装面積を50%以上削減できる。

 同社はまた、英TTPCom社の技術を導入し、第二世代/第三世代の両方で利用できる、複合携帯電話用LSIの開発を行っていることを発表した。

 同ベースバンドLSIは、NECとNECエレクトロニクスによる3G/2Gデュアルモード携帯電話用LSIの共同開発の一環として開発されるもので、欧州第二・五世代通信方式「EDGE」「GPRS」「GSM」に関するTTPComの技術と、3G通信方式「W-CDMA」に関するNECエレクトロニクスの技術を融合させるという。

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