EdyやSuicaでスタンプラリー〜IC CARD WORLD 2005(1/2 ページ)

» 2005年03月02日 00時47分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 3月1日から4日にかけて、東京・有明の国際展示場(東京ビッグサイト)東ホールで、「RETAILTECH JAPAN 2005」「IC CARD WORLD 2005」「JAPAN SHOP 2005」「建材・建築展2005」が開催されている。2日から4日には「SECURITY SHOW」「国際オーニングフェア 2005」「フランチャイズ・ショー&ビジネス・エクスポ2005」が西ホールで開催される。ここでは「IC CARD WORLD 2005」を中心に見どころを紹介しよう。

FeliCa World 2005

 IC CARD WORLD 2005の会場の約3分の1を占める大型展示が「FeliCa World 2005」と題された展示ブースだ。海外での導入事例を紹介したビデオや、FeliCaチップを利用した新サービスのデモや展示などが見られる。

小型店舗向けに安価なリーダー・ライターを提供し、会員証やクーポンシステムなどを簡単に導入できる、FeliCaポケット(2004年12月13日の記事参照)のデモが行われている
FeliCaのリーダー/ライターにおサイフケータイをかざすと、対応iアプリが起動して詳細情報やURLなどが携帯に送られてくる「かざポン」はすでに稼働しているサービスだ(2004年11月15日の記事参照)。これはかざポンに対応した屋外型の端末で、観光地に置いて観光情報を送るなどの利用方法が考えられている。saxa(サクサ)が製造している
非接触ICチップ(FeliCaチップ)と、接触型ICチップを1枚のカードに両方搭載し、接触型ICチップをVeriSignの証明書読み取りに利用する「FeliCa PKI Option」(参考展示)。SSLで暗号化されたサイトにアクセスするときに、カードをリーダー/ライターにかざし、PINを入力すると、接触型ICチップの中で演算が行われ、暗号化されたサイトへアクセスできるというデモが行われていた。接触型チップはJavaOSが稼働しており、東京三菱銀行が手のひら静脈認証キャッシュカードで採用したのと同じチップだという(2004年9月27日の記事参照)。FeliCaチップを利用した社員証などへの利用を想定している

 凸版印刷ブースでデモが行われているのが「JAL ICチェックインサービス」(2004年8月5日の記事参照)。PCや電話で飛行機予約をし、搭乗前にPCまたは携帯電話のブラウザからチェックインする。空港でICカードまたはおサイフケータイを、自動改札にタッチして通れるというものだ。

 JAL ICチェックインサービス対応のICカードにも、FeliCaチップが利用されている。搭乗機能とマイル管理機能だけを載せたカードのほか、接触型ICチップを載せたクレジットカード機能も持つカードもある。これは接触型ICチップとFeliCaチップのデュアルカードになっており、凸版印刷がFeliCaチップ以外の部分を製造している。同様にSuicaにICチップを載せたデュアルカードのリリースも予定されている。

接触型ICチップとFeliCaチップのデュアルカードになっているJALカード(左)、改札にカードをかざして搭乗できる(右)
今後登場予定のSuica対応ハイブリッドカード。接触ICチップと非接触ICチップ(FeliCa)に異なる機能を持たせる

ユーザー向けの小型端末も〜Edy

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