ガートナー ジャパンは、2004年度の世界市場における端末販売動向を発表した。エンドユーザー向けの端末販売台数は、前年を30%上回る6億7400万台に到達。第4四半期では、前年同期比で24%増加した(3月3日の記事参照)。
販売台数の好調な推移についてガートナーは、買い換え需要の伸びが顕著であることと、中南米などの新興市場で契約数の成長が持続している点を挙げている。2005年についても成長基調が維持され、通年販売台数は7億3000万台を上回ると予測している。
2004年のメーカー別シェアを見ると、Nokia、Motorola、Samsungが2003年と変わらずトップ3の座を維持。しかし、Nokiaがシェアを4%落としたのに対し、MotorolaとSamsungはシェアをわずかながら伸ばしている。
2004年度第4四半期では、LGがSiemensを抜いて4位を獲得。その他の中ではパナソニックが8位、NECが9位、京セラが10位につけている。
調査では、世界各国の携帯電話事情についても触れている。欧州市場はカラー液晶やカメラ、デザインが販売促進要因となっており、北米は家族割引パッケージによる複数台端末の無料提供や、カラー液晶・カメラ付き端末の値下げが成長を加速させている。
アジアはオーストラリアや香港、シンガポールなど成熟市場の買い換え需要が市場を牽引。中国はカラー液晶・カメラ端末が成長を維持している。またチャイナ・モバイルの価格戦略と低機能端末市場への集中戦略により、中国の販売台数の85%をGSM端末が占めた。
中南米は、第4四半期に新規契約販売が拡大が1900万に上るなど著しい成長を見せており、ブラジルでは700万を超える大幅成長となった。
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