QUALCOMM、Broadcomの訴えに反論

» 2005年07月07日 08時43分 公開
[ITmedia]

 米QUALCOMMは7月6日、Broadcomから独禁法違反で提訴されたことに関し、Broadcomの訴えは利益がないとする声明を発表した。

 Broadcomは訴状の中で、QUALCOMMが特許を公正かつ合理的な条件でライセンスするという約束を守っていないと主張しているが、QUALCOMMはさまざまな企業に対して130以上のライセンスを供与しており、その事実に照らしてBroadcomの主張は誤っていると指摘。

 QUALCOMMがW-CDMA市場を独占しているというBroadcomの主張についても、多数の企業がW-CDMAチップセットを販売する中、W-CDMAチップセットサプライヤー間の競争は活発であり、QUALCOMMが販売しているW-CDMAチップセットはごく一部を占めているにすぎないと主張している。

 QUALCOMMでは「残念ながらBroadcomが交渉のテーブルに着くよりも訴訟の方を好んだため、QUALCOMMも自ら訴訟を進めざるを得ない」(上級副社長兼顧問弁護士のルイス・ルパン氏)として、反訴の構えを示している。

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