ウィルコムは7月7日、PHSのコア部分をモジュール化した「W-SIM(ウィルコムシム)」を発表した(7月7日の記事参照)。W-SIMは音声通話とデータ通信(最大128kbps)の両方に対応する。これまで「R-SIM」「ジャケットフォン」などという名称で呼ばれていた構想が、ついに現実化した形だ。
開発の難しい無線通信部分をアンテナ部分まで含めてモジュール化することにより、端末部分の開発を容易にすることが狙い。無線機器の開発ノウハウがない企業でもPHS端末を開発できるようになる。端末部分は“WILLCOM SIM STYLE”と呼ばれ、年内にいくつかの新製品が登場する予定(7月7日の記事参照)。
モジュールを使った開発を促進するため、ウィルコムは「WILLCOMコアモジュールフォーラム」も設立する。通信機器ベンダーや、ソフトウェアベンダーなど約50社が賛同を表明している。
携帯新規参入が見込まれる、1.7GHz帯と2GHz帯(TDD)。このうち、2GHzTDDバンドへ新たにウィルコムと京セラが参入希望の意志を見せた(7月8日の記事参照)。
従来2GHz帯は3G携帯電話用と想定されていた帯域だが、ウィルコムは次世代PHS、京セラはiBurstも2GHzの対象とすることを求めている(参考記事1/2)。ただし、京セラは「京セラ自身が事業を行うことはない」とコメントしている。
ドリームテクノロジーズと平成電電は、WiMAXとWi-Fiを組み合わせた高速データ通信サービスを2006年にも開始すると発表した。広範囲をカバーする基幹網としてWiMAXを使用し、足回りにはWi-Fiを利用する(7月5日の記事参照)。
全国15万〜20万カ所に無線アクセスポイントを設置、価格は「既存事業者の半額」をうたう。当初はPCカードでのデータ通信サービスを提供する予定だが、追って音声通話サービスの提供も行いたいとしている。
モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は7月4日、モバイルコンテンツ関連市場の規模に関する詳細な内訳を発表した(7月4日の記事参照)。
モバイルコンテンツ関連市場全体の規模は、前年度比131%の4616億円。内訳を見ると、着メロやゲームなどのダウンロードコンテンツ販売を中心とする「モバイルコンテンツ市場」と、携帯を利用した物販やチケット販売、オークションなどを対象とする「モバイルコマース市場」の2分野が柱となっている。
モバイルコンテンツ市場の中でも特に急速に伸びているのが、携帯ゲームや着うた市場。モバイルコマース市場では特に物販系が伸びており、前年度比179%の969億円にまで成長している。
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