ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)は8月1日、リンクシェア・ジャパンと提携して、携帯電話を利用したアフィリエイトサービスを提供することを発表した。リンクシェア・ジャパンは、三井物産が運営するアフィリエイトネットワーク企業。
アフィリエイトとは、企業や個人のサイトで、ネット通販業者の商品情報へのリンクを張り、ユーザーがそのリンクを経由して商品を購入した場合には報酬が支払われるプログラムを指す。
今回発表したアフィリエイトの内容は大きく分けて2つ。1つは、So-netが開発したポータルiアプリ「mychoi(マイチョイ)」を一般ユーザーに無料配布するもの。
mychoiの中に、アフィリエイト商品をまとめたリストを掲載し、ユーザーを誘導する方針だ。アフィリエイトに参加を予定しているのは、ニッセン、セシール、バンダイネットワークス、ディノス、ヴィレッジヴァンガードなどのオンラインショップ。「iアプリで仲介をし、周りのコマースサイトをつないでいく。これまでコマースサイトを使っていた人にはアフィリエイトを武器に、コマースサイトを使っていなかった人には、使いやすさや他サイトへのアクセスしやすさを武器にする」(ソニーコミュニケーションネットワーク)
mychoiのスタートは9月を予定している。利用頻度の高いアプリや、よく見るサイトなどをリスト化し、待ち受け画面として表示。簡単な操作で利用できるようにする。
「待ち受け画面に携帯電話の各種機能をショートカットとして割り当てる例はよくあるが、mychoiを利用すると、携帯の機能だけでなく、Webサイトなど、携帯電話の外のコンテンツにもアクセスできるところがポイント。キーワードやカテゴリをSo-net流にカスタマイズして、一種のリコメンド機能として提供しようと考えている」としている。
2つめに予定しているのが、雑誌記事連動のアフィリエイトだ。
雑誌上の広告スペースに商品を掲載して紹介。QRコードを使い、商品に興味を持った読者を、商品についてのさらに詳しい記事を掲載した携帯サイトや、その商品を扱う携帯コマースサイトに誘導する仕組み。
読者を誘導するサイトとしては、So-net内の女性向けコンテンツ「So-net Beauty カーラ・カリーナ」と連動し、商品についての詳細記事をカーラ・カリーナで掲載する方法を考えているという。男性向け商品なども扱うようになれば、カーラ・カリーナ以外のコンテンツも作って対応していく考えだ。
広告主は、商品が売れた場合には成功報酬を出版社やリンクシェアに支払う。通常の雑誌広告よりも、安価に広告を出稿できるメリットがある。
メディアファクトリーから10月7日に創刊予定の女性誌「wit.(ウィット)」で採用が決まっている。
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